14:戯れ言 ページ17
「ーー…ぇ……」
.
リヴァイさんが優しくて
"A"がーー…?
.
「"A"は……
……酷い人、だったんですか……?」
「……まぁ、そういうことになっちゃうのかな」
.
ハンジさんはそれ以上、何も教えてくれなかった。
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でも今回の話ではっきりとわかったことがある。
それはリヴァイさんが、
"A"が死んでから確実におかしくなった、ということだ。
.
しかしーー…
.
……なんてことだろう。
あれだけ自分は人を殺すことに対し、恐怖していたのに……
まさかその母体がーー…
平気で殺人を犯すような、残酷非道な人間だったなんて。
.
こんな皮肉なことがあるだろうか。
信じられない……
というか、信じたくなかった。そんな事実。
きっと自分はどこまでも正義の味方でありたかったんだと思う。
.
私はーー…"A"とは違うから。
人殺しなんて、絶対にしないから。
.
「ーー…あ、そうそう。A」
「……?はい」
.
突然、ハンジさんは何か思い出したように口を開く。
そしてチラリと私を一瞥した後、
「寝泊まりするなら私の家と会社、どっちがいい?」
にこやかに、逆敬遠したくなるような笑顔を向けられた。
.
「えっと……?」
「だって君、クローンでしょ?だから帰る家ないと思って」
.
ああ、なるほど。そういうことか。
家がない私のために、会社かハンジさんの家に泊めてくれるってことね。
だったら……
.
「ハンジさんの家でーー…「あ、ちなみに」
「私の家に泊まるってんなら、色々と実験に協力してもらうことになるけど……、それでもいい?」
「会社にします」
.
それから車は5分ぐらい、
都内の内臓でも走るように道を流れていくとようやく私たちの会社の前に到着した。
.
「じゃぁA、私はもう帰るよ。
ちゃんとあったかくして寝るんだよ?いい?」
「お母さんですか。心配いりません」
「あ、それとーー…
.
地下には犯罪者どもがうじゃうじゃいるってのも忘れずに」
「ぅ…っ…」
.
そうだ、忘れてた……
地下には犯罪者どもがわんさかと……
つまり私はこれから奴らと共に一夜を過ごさなきゃいけない、ってわけね。
.
「……」
.
"犯罪者ども"ーー…か。
.
ということは
リヴァイさんもーー…、いるんだよね。
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れな(プロフ) - ルージュさん» あ!いえいえ!私がサイコパス大好きで参考にさせていただいていることはもう一部の読者様は知ってらっしゃるので大丈夫ですよ!ありがとうございます! (2015年5月6日 14時) (レス) id: 8c15c30622 (このIDを非表示/違反報告)
ルージュ - まるでサイコパスですね。いや違うんです批判とかパクリとか言うつもりは無いんです。ただ気になった箇所が多々ありましたのでコメントさせて頂きました。不快にさせてしまったらごめんなさい。これからの展開に興味はあるので読み進めさせて頂こうと思います。 (2015年5月6日 14時) (レス) id: 44b48b3d39 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ハクさん» わぁありがとうございます!頑張ります!o(^-^)o (2015年1月19日 19時) (携帯から) (レス) id: be7b7d22ef (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - れなさん» イェェェイ!めちゃくちゃ期待してます!!! (2015年1月17日 12時) (レス) id: b9f8c876ca (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ハクさん» 続々編ではファーランいっぱい出てきますよ!ファーラン良いですよね〜〜〜(笑)ありがとうございます!すごく嬉しいです!o(^-^)o (2015年1月17日 11時) (携帯から) (レス) id: be7b7d22ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れな | 作成日時:2014年7月31日 19時