能力の激突 ページ28
Aside
「これより、流星隊 VS Guiltyの試合を決行する。始め!」
審判が手を上げた瞬間、私は念動力で天井へと引っ付いた。
立ち上がりが悪くなっちゃダメだし早めが一番!
そしてそのまま守沢さんに向かって加速を加えながらパンチを繰り出した。
しかし腕で拳を止められ、そのまま足が捕まった。
「うおっ、」
念動力で体制は立て直すが捕まった足がなかなか離れず、苦戦する。
こいつ、力半端ない!
「なかなかいいパンチだったぞ!だが俺の力には勝てない!」
今度は掴まれた足を軸に一回、回されそのまま投げ飛ばされる。空気の抵抗に、手も足も動かない。
私が壁に当たる直前に泉が錬金術でクッションのようなものを作り、だいぶ痛みを和らげてくれた。衝撃はあったけど。
「A、貸し一つね」
「おうよ」
私は泉と目を合わせ、その次の瞬間には泉が錬成した小さく鋭い岩石を私がサイコループで少しずつ素早く動かす。
サイコループは一定の距離しか移動させることはできないけど、連続して使うことで起動を変えることもでき、なおかつ予測できない動きと俊敏な速さが補える。有効的な合体技の一つだ。
岩石は流星隊めがけて飛んで行き、当たらなかった岩石は壁に激突し跡をつけていく。
鋭い岩石が当たったのか相手の翠くんは頬から少量の血を流す。
「はぁ、鬱だ。隊長、反撃していいっすか」
頬を拭いながら翠くんは錬金術でぬいぐるみを次々と錬成する。
「ぬ、ぬいぐるみ?」
ぬいぐるみなんて当たってもなんとも痛くない。なんのために…。
錬成されたぬいぐるみは次々とこちらへ飛んできた。
「子猫ちゃん!瀬名センパイ!あれは爆弾だからバリアで身を守っテ!」
ば、爆弾!?
夏目くんが血相を変えて叫んだと同時にバリアを作ろうとしたが緊急時だったため脆いものしか作れない。
これじゃ一回分が限界って感じだ。
ぬいぐるみが一つ大きな音を立てて爆発する。バリアはこれで私のも泉のも崩れた
だが二つめのぬいぐるみは爆発しなかった。
「まさか二つめのぬいぐるみはトラップ!」
ぬいぐるみに気を取られている隙間に深海くんが私たちの後ろに回り込んでいた。まずい、このままじゃ攻撃を真正面から受けてしまう!
「フェイクスモッグ!」
夏目くんが私たちの前に乗り込んで技を繰り出す。みるみるうちに煙が覆って、深海くんはたぶん私たちの位置が完全に把握できなくなった。
「………やりますね、ぎるてぃー」
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朝霧藍 - 気にしない方針で大丈夫です。ありがとうございました。 (2017年9月10日 18時) (レス) id: f5e9b9845d (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» いや、ありがとうございますですが、、、。似てても、もう気にしない方針でいいでしょうか?これも何かの縁です。朝霧藍さんも頑張ってください!わざわざありがとうございました! (2017年9月10日 12時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧藍 - 読ませていただきました。たしかに、似ている部分がありますね。でも、玲瓏さんの方が圧倒的に話の書き方が上手です。最初の一話読んだらその次も読みたくなってしまい、気づいたら全部読んでました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年9月10日 11時) (レス) id: f5e9b9845d (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» 朝霧藍様も少し読んでみていただけませんでしょうか。意見が欲しいです。最初の一話でいいので。 (2017年9月7日 16時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» 見てきました。確かに似ているような点もありますがよくある設定なので仕方ないかと。 (2017年9月7日 16時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
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