【黒バス】君のその顔、崩してあげるよ？【短編集】

【　鎖はほどけた。でも、何故？　】　　*高尾和成* ページ24

貴方side


こうなったのは、僕のせい。
僕が、和成に冷たかったせい。


でもやりなおせるなら・・・もう一度僕にチャンスをくれないか？
和成。


どうか、僕を自由にさせてくれ。




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・



・


高尾 「Aちゃん、たっだいまぁぁぁぁ！！！」


明るい声で僕のご主人様が帰ってきた。


貴方 「・・・・・」

高尾 「あれ？」

貴方 「ぅぁあぁ・・・・・ぁ」


鎖のついた僕の腕をありえない方向にひねられる。
和成の顔が僕の目の前にきた。


高尾 「ご主人様が帰ってきたっていうのにおかえりなさいも言えないないの？」

貴方 「おかえり・・・な・・・さ・・・・ぁぁ・・・・ぃ」

高尾 「声が小さいんだよっ・・・・聞こえねーし」

貴方 「ぁぁぁぁ」


こんどは、ひねられたまま体重をかけられた。
必至に涙をこらえる。


貴方 「おかえりなさいっ！！！！！！」


(バッ)


高尾 「よくできましたぁ＾＾」


ご主人様の腕が僕から離れる。
この生活のスタートはあの時からだった。


僕は、和成(ご主人様)に冷たかった。
付き合っているのにもかかわらず、電話を無視したりメールを返信しなかったり。


真太郎の電話にはでないと次の日うるさいからでてやっていたが和成のはでなかった。
あいつの優しさに甘えていた。
だけど、それがまちがいだった。


和成は僕が真太郎の電話に対応しているのをしると壊れてしまった。
ある日。目がさめるとなにか冷たくて重い物が手についていて目の前には笑顔の和成がいた。


高尾 「おはよう！俺だけのAちゃん！！」

貴方 「なんのつもりだ・・・和成。はやくこれをはずせ」

高尾 「いやだぁ♪」


そう言った時の、和成の表情は狂っていた。
怖かった。


それが、僕のこの人間以下生活の幕開けだった。



たまに、和成はとても悲しい顔をする。
今みたいに。


きっと、僕も和成も幸せじゃない。
すくなくともこのままじゃ僕も和成も永遠幸せになれない。


私は、和成という鎖で。
和成は、私という鎖で。


ならば私は、和成の幸せを望む。
私が・・・・和成の鎖をほどいてあげるよ。


(ぐちゃっ・・・)


口のなかに生暖かい何かがひろがる。
そして赤いなにかが零れでる。
和成はそれをみて叫びだした。


どうして？これで君の鎖はほどけたんだよ？
なのに、何故・・・泣いているんだ？


魔羅様のリクエストです！
ありがとうございました！！

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