少女の髪と、皇子様【練紅覇】part6 (ページ4)

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【第203話:歳上】ページ4

『あ、あ、あのっ』

口を開いても返事は無い。

やや早歩きで進む檪さん

　

　

「じゃーんっ！！」

着いたのは裏口。

手を広げられ見た先は、

　

『わ、わぁ…！！』

広がる花畑。

白、ピンク、黄色の花たち。

『綺麗…わぁ…！！』

風が吹けば、ブワァッと瞬く花びら。

　

「ふふ、綺麗でしょ？貴方の髪も負けないけどね！」

この人は、

案外悪い人ではないのかもしれない。

と、

　

「紅覇様と純々ちゃんと一緒に植えたの！
年々綺麗になっていくの！」

　

　

紅覇、と。

　

「ねぇねぇ、Aちゃんって呼んでいーい？

白龍様とジュダルさんには嫌われてるの…

紅玉様とは喋れもしないわ。

何故かしらね、でも貴方と友達になりたいの。いーい？」

『も、もちろん！！檪…さん？』

「ははは、いいよ檪で！

でも私２０だからね？覚えといてね？」

２０、と。

『えっ！？そうなんですかぁ…

じ、じゃあ檪さんでいいですかね！私まだ１６なんで！！』

花をつまみながら聞く。

「もういいのに…はは、じゃあいいよ！

檪さんって呼んで！」

そして檪さんは、「それにね…」と付け足した。

「ここは、紅覇様と純々ちゃんたち以外内緒よ？」

人差し指を口許にあてて言う檪さんは、実に可愛らしかった。

　

　

　

　

だが、何故だか心の奥底は暗かった。

＊＊＊

檪ちゃんいい子です

でもね…ふふ((

ｸﾞﾌｪ16位！？嘘っえっちょっと待って下さいああああああ(((

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