第三十五話 見つかった ページ39
松下村塾と書かれた門をくぐると複数の子供の話し声と、大人の話し声が聞こえた
取り敢えず、バレないように休ませてもらおう...でもここなんだろう...
そう思い、興味本位で空いている縁側から中を覗くと、髪の長い男の人?が複数の子供に勉強を教えていた
子供たちを見ていると、見覚えのある顔が見えた
暗い紫の髪、緑色の目...
『し、晋助?』
思わず呟いてしまった言葉に、全員がこちらを見る
『...あっ...』
俺は全速力で縁側から離れ、近くにあった茂みに隠れる
『やべぇどうしよう...って言うかなんでここに晋助が?...いや、これは夢の中だ。有り得なくはないか...』
思考を巡らせていると、足音が聞こえた
??『本当に龍狼族がここに居たんですか?』
??2『あぁ。あれは間違いなく龍狼族だった』
...さっきからみんなが言う龍狼族ってなんだろう...
そんなことを思っていると、がさりと茂みが揺れる音がした
恐る恐る左を向くと、晋助の顔があった
『あ...』
晋助『先生!いたーー!!』
咄嗟に、茂みから出て羽を広げ、飛ぶ体制に入る
血だらけになった羽を動かし、空中へと飛び出す準備をする
すると、腕を誰かに掴まれる
後ろを振り向くと、男の人がニコニコしながら俺の腕を掴んでいた
『ぅわ、は、離せ!』
振り払おうとするが、一向に腕が解けない
??『こんにちは。貴女は誰ですか?』
...これ以上抵抗しても押さえつけられるだけか...
『はぁ...俺はA。お前は?』
松陽『私は松陽と言います。この【松下村塾】で教師をやっている者です』
そう言って、松陽は手を離した
『っ、そうか。勝手に敷地内に入って悪かった、な...』
襲ってくる腹の痛みにも耐えながら作り笑いを見せ、立ち去ろうとする
しかしそれは、晋助に阻止されてしまった
晋助『待てよ。なんで俺の名前を知っていた?何故お前はそんな怪我だらけなんだ?』
『...あ?晋助、俺のこと覚えてねぇのか?』
晋助『俺とお前、初対面なんだけど?』
...え?
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光華 - とても面白いです更新頑張ってください応援してます。おもしろ過ぎて私の腹筋と肺が悲鳴をげている (2019年7月29日 14時) (レス) id: e145b750ea (このIDを非表示/違反報告)
九尾狐(プロフ) - 霊夢どうふさん» あっ…(察し)い、イヤー今日もメラコンが眩しいですね← (2018年3月23日 0時) (レス) id: de4723dc66 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ - え、嘘可愛いの…?いやもう本当の性格知ってしまったから無r((あー今日もメラコンが可愛いです。← (2018年3月22日 22時) (レス) id: 8add41b466 (このIDを非表示/違反報告)
九尾狐(プロフ) - 霊夢どうふさん» ですよねぇぇぇぇヅラ可愛いですよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!←うるせぇ (2018年1月28日 23時) (レス) id: 7f9aac4d8b (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ - 小太郎可愛すぎるよおおおおおおおお!あ、メラコンには負けますけどね☆← (2018年1月28日 23時) (レス) id: 8add41b466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九尾狐 | 作成日時:2017年9月20日 1時