-krbs- You're my only shines sun ３-s.nijimura- (ページ16)

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longing　102 ページ16

オレは今銀座のとある喫茶店にいる

場違いすぎねェか？

しかも制服だし・・・いかにも高そうな店だな

なんで中学生をこんな店に呼ぶんだよ？！

と、自問を繰り返していると

赤父「待たせて悪かったね」

虹「いえ」

赤父「仕事の途中なもんでね会社の近くまでしか出れないんだ」

あっ、だからこの店ね！

納得！

って！！そんな世間話は今はいらねェんだよ。

オレは“あの話”がしてェんだ・・・

赤父「と、まぁ前置きはこのぐらいにしようか」

虹「・・・」

赤父「“あの話”に戻るが君はどちらを選ぶんだい？」

虹「正直言いますと、どちらもオレにとっては大切で区別なんてつけられないんです」

赤父「・・・」

虹「でも、貴方が思っているよりもずっとAは強いですよ」

赤父「はっ？」

虹「アイツには支えてくれる仲間がいる、愛してくれている兄貴がいる

だから、オレはいなくなってもソイツらが何とかしてくれる。

でも、親父を支えられるのはオレ達家族だけなんで

だから、Aの笑顔を奪わないでもらえるのなら

どんなことでも受け止めるって決めたんです」

オレの心臓に誓ってな

赤父「もつかな・・・」

虹「はい？」

赤父「いや、なんでもないよ君の決意はわかったじゃあ卒業したら京都に行くんだね」

虹「はい、」

赤父「洛山高校の推薦を断ったとか聞いたが」

虹「父のことがありますのでバスケはまだ・・・」

赤父「そうか、一般で受けるといい

君の学力なら10％以内には入れるだろうからね

それじゃあ私は手続きをしておくよ、残りの生活を存分に楽しみたまえ」

オレは何も言わず頭を下げた

*

*

赤父「虹村君、君はAが強いといったね・・・それは上辺だけなんじゃないのか、

中身はもろくてすぐに壊れてしまう、安定などしていないよあの子は、

一緒にいなくたってそれくらい解るさ私の娘だからね」

と、店を出た瞬間に私は呟いた。