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第七十八斬 耽る。 ページ28

「あれ?なあ、そういやこれって中に入る全員で霊力込めて砲弾作るんだろ?
Aはできんのか?昨日練習してなかったっぽいけど……」
あと夜一さんも。そう付け足すと、黒崎君は私に砲弾を渡してきた。
「……結構、簡単でしたよ?これ」
渡された球を片手で持ち、霊力を込める。すると、均一に保たれた形の球体が
私の周りに現れた。
「店長との修行のときに、霊力を込める大体のコツは覚えましたから」
黒崎君は唖然としている。もしかしたら、あまりうまくいかなかったのかもしれない。

「流石じゃのA。どれ、儂もやってみるか……そこに置け」
それを地面の上に置くと、夜一さんが飛び乗った。
「……こんなもの、儂にとっては呼吸に等しく容易いわ」
また、綺麗な形の球体が生まれる。
「悔しいか?悔しいのか?自分があれほど苦労して完成させたものを
儂やAがいとも容易くできてしまったことが悔しくてたまらんのか?」
……膝を地につけた黒崎君の様子から察するに、相当努力をしたのだろう。

「中に入れてめえら!始めるぞ!!」
突然に聞こえた声に少し驚きながらも、私たちは言われたとおりにした。

「いいか、瀞霊廷(なか)に入ったら決してはぐれるな。隊長格と出合ったら
迷わず逃げろ。儂らの目的はルキアの奪還、それのみじゃ。
絶対に無駄な危険を冒してはならん!」
……そういえば、似たようなことを誰かが言っていたような気がする。
あれは、誰だったか。……いまいち思い出せないけど。

「始まったぞ!!霊力を込めろ!!」
「!」
全員で霊力を込める。
……っと、黒崎君強いな。そんな量の霊力を球に使っても大丈夫なのか……?
いや、考えてる暇があったら集中しなければ。
暇さえあれば物思いに耽ってしまうのは、私の悪い癖だ。

そんな悪い癖のせいで、既にこの砲弾が打ち上げられていることに
気づくまで……数秒遅れてしまったのは、ないしょだ。

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yui - 頑張ってください! (2019年11月15日 22時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (2019年5月11日 23時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
雲風(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます。完結ではありません。自分の中でのストーリー構成に狂いが生じてしまったので現在更新停止のような扱いにさせていただいております……設定が完結になってしまっているので直しておきますね。ご指摘ありがとうございました。 (2019年5月11日 22時) (レス) id: 73159258cc (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 終わりになってますがこれで完結なのでしょうか? (2019年5月6日 13時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
雲風(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/rahdbci4/ ←こちらの短編集にて、夢主ちゃんと店長の短編を一つ投稿致しました。店長のお誕生日についての前日譚です。ご興味がありましたら是非。 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 73159258cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雲風 | 作者ホームページ:https://twitter.com/?lang=ja  
作成日時:2015年3月28日 19時

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