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今日から新学期が始まり
無事に私も３年生に進学出来た。
圭太と違ってスポーツは出来ても
私はあまり勉強は得意じゃない。
これから始業式。
先生の話長いし...憂鬱な時間。
あー...早くバスケしたいな。
私は体育館のバスケットゴールを見ながら
そんな事を考えていた。
新しく来た先生たちが紹介されていく。
別に...どんな先生が来るとか興味ないし
早く終われ〜って
イスにもたれながら目を瞑っていた。
" 新任の黄瀬涼太っス。
部活は女子バスケ部を担当します！
バスケで全国制覇した経験を生かして
しっかり指導したいと思ってるっス！ "
みんな緊張感のある挨拶の中、
軽い乗りでそう挨拶した先生。
何よりも..." バスケ "って言葉に私は反応して
瞑っていた目を開き...ステージを見上げた。
綺麗な黄色の髪で
綺麗な黄色の瞳
そして長い睫毛
離れているここからでも整った顔立ちなのが分かった。
バスケをしていたって納得出来る身長...
なんだろう...この感じ。
ごちゃごちゃしてる体育館なのに
周りが何も見えなくなって...
私の視界に入って来るのは
" 黄瀬涼太 " と名乗った新任の先生だけ。
黄「みんな、これからよろしくっス！」
そう...笑顔で言った先生。
別に...私に向けられた笑顔でもないのに
なぜか...胸がドキッとした。
何...?
この感じ...
分からない...
だけど...もっと先生を知りたい。
先生に近づきたい...
私は始業式が終わるまで...
先生から目を離せなかった。
周りでもざわつき始める。
" 新任の先生かっこよくない？ "
" 超イケメンだよねー！ "
そんな声までも飛び交う。
確かにイケメンだ。
だけど...なんだろう...
ただそれだけじゃない...
分からないけど...なぜかそう感じた。
始業式が終わり体育館をでる。
私は...走って黄色の髪を目指した。
すでに先生を囲うように...
女の子たちが集まってる。
貴「私！女子バスケ部...主将の夕希Aです！」
気が付いたら...
自分でも驚くくらい大きな声で
私は先生に向かってそう叫んでいた。
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作者名：7nana23 | 作成日時：2019年5月16日 12時
