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「ちょっと熱計らせろ」

「えっ?」



すると浦田さんは私の額の上に乗っているタオルを外して顔を近づけてきた

そのまま前髪をそっとかきあげて彼はゆっくりと瞳を閉じて自身の額を私の額にあてがった。浦田さんは寝惚けているのか分からないがとにかくこの状況は恥ずかしい



「あ、あの…」

「我慢しろ、今は手元に体温計がないからな」



いや、我慢しろって言われても流石にこんなに距離が近いんじゃ熱が逆に上がりそうな気もするのですが

目の前の整った顔立ちにふわりと香るジャスミンの甘い匂い、彼の呼吸と声が近くにあるため心臓の鼓動を早めていくので耐えろと言われても耐えきれない

まだ目を閉じていて顔を見られることもないがそれでもかなり恥ずかしい


「昨日よりはマシだけどまだ熱っぽいか」



彼は案外簡単にするりと離れていき目線でその姿を追うとひやりとしたタオルを当てられた



「助けていただきありがとうございます」

「病人を見捨てるほど俺は鬼じゃねぇしな。それに誰だって倒れているとこを無視したらそれこそ俺の人間性が欠けてるように見えるし嫌だっただけ」



「ましてやお前だし」と薬を用意しながら付け加える彼がなんだか優しく見えていつもと違う雰囲気に思わずくすりと笑みが零れた

すると彼はそれに気がついたのか不満そうな表情で私の額にデコピンをした。



「ったぁ…」

「バーカ、俺を嘲笑うなんて100年早いわ」



そう言って彼はそっぽを向いていたが振り向く際に隙間から見えた顔は少し赤かった気がした



・→←第十五章【若草の花笑み】



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ヨル(プロフ) - コメントありがとうございます!何とかひねりにひねって作品を良いものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします (2020年1月16日 20時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです!続き楽しみに待ってます! (2020年1月16日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん» いやいや全然!バイト〜〜〜頑張れ!!!!!(元気玉)いつでも待ってるよ(イケウ``ォ) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - パピヨンちゃんおひさ!ありがとねー!!今、バイトとかの予定で中々更新頻度が下がってしまってね…気長に待ってて! (2019年8月11日 19時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん久しぶり!!!!作品面白いね。読んでて楽しいよ!!更新頑張って! (2019年8月11日 13時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜紅茶 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/  
作成日時:2019年6月28日 15時

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