次の仕事 ページ41
祐樹「…ぇ？それは…ホンマなんですか…？」
鈴木「そうだ…まぁ、驚くのも無理はないな…
だが、そうした方が信憑性も高くなるからな」
祐樹「そらまぁ…そうやけど…
なるほどなぁ…まぁ、確かに、そこを疑う人もおるか…」
鈴木「そういう事だ…だから、次のライブでは…」
祐樹「了解です…マジか…面倒やなぁ…」
鈴木「ハハ、確かに面倒だが…今ココで言わないでくれ」
祐樹「ハイハイ…ほな、どうやるか考える事にしますわ」
鈴木「そうしてくれ」
そう言って、祐樹は職員室から出てくる
祐樹「はぁ…(ん〜…どうすれば、疑われないか…だよな…)」
真緒「ん？祐樹どうしたんだ？ため息なんかついて…
また煤川が何かしてきたのか？」
祐樹「んぁ？真緒やん…いや、アイツの事でこんなに悩む事はあらへんよ
僕の仕事の事や」
真緒「まぁ、確かにアイツの事で、そこまで悩んでる姿見た事ねぇもんな
で、仕事の話で、そんなに悩むって…どんな仕事が来たんだ？」
祐樹「それがなぁ…僕ってば男装アイドルやん？」
真緒「そうだな…それがコンセプトになってるユニットだし…」
祐樹「まぁ、単に女の子って事が信じれないっていう声が上がってるんや
やから、舞台上で衣装チェンジ出来ないかって事なんやけど…」
真緒「うわぁ…それは大変だな…」
祐樹「そうやねん…僕的には、最初に女の子の格好からの男の子になりたいんや
やけど、そうすると、胸を潰すための作業がしにくいんだよね…
いやまぁ…着れば良いやつにするから何とかなるけど…
全部見せるなんて、普通に考えて無理やし…
でも、全部隠してもうたら、入れ替わりとか疑われるし…」
真緒「それなら、頭と足部分が見える試着室みたいなのを使えばいいんじゃねぇか？」
祐樹「…あぁ、なるほど！」
祐樹は真緒の提案に、成程と手を打つ
頭が一瞬見えなくなっても足が常に見えてるし
ていうか、足は常に片方は見えてるし…
これで入れ替わりは疑われないのではないか…
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作者名：木原祐樹 | 作成日時：2016年8月16日 22時
