初恋相手は生意気です【トド松】 (ページ10)

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好きな人ページ10

～ある日の昼休み～

トド「Aちゃん」

『本を読んでるので、話掛けないでくれませんか』

私が冷たくいい放っても隣の席の人はニヤニヤしている。

...最近なめられてる気がする...

トド「僕の好きな人はね、Aちゃんだよ！」

『ふーん..........ぇ』

急な好きな人発言に頭が真っ白になる。

告白もされたことあるし、私に好意を抱いているのは知ってるけど...

なんか、こう...どストレートに言われると...

は、恥ずかしいと言うか...

トド「ｼﾞｰ」

み、見られている...

顔に熱が集中してくる。

本の内容が頭に入ってこない。

うぅ....。
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～授業中～

先生「ここ、わかる人いますか？....手が上がりませんね...。じゃあ、先生が当てますね。うーんと...桜野さん、
答えられますか？」

『ﾎﾞｰｯ』

先生「桜野さん？？」

『ﾎﾞｰｯ』

トド「Aちゃん、当てられてるよ」ﾋｿﾋｿ

『え！？あ、ハイ！！』ﾊﾞﾝｯ

びっくりして、椅子から勢い良く立った。

数秒後、クラスからドッと笑いがおこる。

先生「桜野さんがボーッとしているなんて珍しいですね。...ここ、分かりますか？」

『あ...わ、分かりません。』

先生「あら...。(桜野さんが分からないなんて珍しいな)授業に集中してくださいね？」

『...はい...』

はー...注意されちゃった。

『....。』

“僕の好きな人はね、Aちゃんだよ！”

駄目だ、集中、集中しないと...。

トド「(真面目なAちゃんがﾎﾞｰｯとしているなんて、珍しいな...)」

この日はあんまり授業に集中できなかった。