壊す蛇の憂鬱。１３ ページ45
？「だ…誰っすかアンタ！」
前にいた緑の少年が警戒した目で行ってくる。
壊す「ん？ああ、私は壊す蛇。Aの能力だよ」
？「これ、どうなってんの…？」
その隣の、明るい髪色の少年がまじまじと私を見つめてくる。
私はその少年に何となく心当たりがあった。
…確か、Aの記憶の中でも大きく占めていた少年だ。
他のお仲間さんよりさらに執着が強かった。
一体、この人とはどんな関係を持っているんだろう。
壊す『Aがメカクシ団に余程の愛着を持っているようだったから、引き離してあげた
の。なのにあの子、また元に戻ろうとして・・・わざわざ幻覚まで見せたというのに』
睨みを利かせて言ってやると、向こうも負けじと言い返してくる。
マリー「ひどい…！なんでそんなことするの・・・！？」
エネ『そうですよ！私たちで仲良く過ごせていたのに・・・！』
・・・仲良く、ねぇ。
そうやって仲間意識を持とうとする奴らこそ、簡単に人を裏切るんだよねぇ。
そうでしょ？A。
学校でも、グループを作りたがる奴らが決まってAをいじめてきた。
Aのこと、何も知らないくせに、笑わせないでほしい。
壊す「仲良く・・・？笑わせないで。あなたたち、あの子の過去を知っているの？」
少女「過…去？」
長髪の少女は、心当たりの無さそうなそぶりを見せる。他の奴らも右に同じ。
ほらね、やっぱり知らない。
それは、Aに完全に信頼されていない証拠。
壊す「その様子だとやっぱり知らないみたいじゃない。
私はあの子の意識の中でずっと見てきた、人間とのかかわり。
誰もが簡単に周りの人間を捨て駒に使うのよ？だから私はこれ以上傷付かないように・・・」
勝った。これで目の前の人たちは言い返しようがないだろう。
そしてAを守ってあげるの。
ところが
少年「それは違うよ」
先ほどの猫目の少年が、私の言葉をあっさりと否定した。
壊す「・・・何が違うというの」
少年「【壊す蛇】が言いたいことは何となく分かる。ここにいる僕たちだって過去に他人から酷い
ことをされたことあるから」
その時、その少年の目が赤く染まった。
壊す(なっ・…まさか・・・！？)
少年「でもさ、それでキミが無理に世間からAを隔離させようとする必要はないんじゃな
い？少なくとも僕は、キミの言う『Aの過去』を知ってる」
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masa-kichi(プロフ) - 巫子さん» 最終更新からだいぶ日が経っているのにわざわざコメントありがとうございます！泣そう言っていただけてとても幸せです！こちらこそありがとうございました。 (2017年7月3日 18時) (
レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - ミオナさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜日頃の妄想からの思いつきをぶっ込んだ作品なので、少々不安は残っていたのですが…。そう言っていただけてとてつもなく嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - カノLOVEさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜この作品は初めて作ったものなので、今見返すと語彙力や表現力の無さで恥ずかしくなるのですが…そう言っていただけてとても嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
巫子(プロフ) - とってもいいお話でした(泣)本当に良かったです。有難う御座いました (2017年7月3日 17時) (レス) id: 343e14107c (このIDを非表示/違反報告)
ミオナ - 最高でした（泣）イイ話です (2017年6月17日 5時) (レス) id: 27a20bc8d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：masa-kichi x他1人 | 作成日時：2016年5月13日 16時
