＊壊す蛇の憂鬱。５ ページ37
その時、自分の中に力が入ってくるのを感じた。
目の前の奴を倒せ。壊せ。
とても黒く、破壊衝動が渦を巻く。
``この人たちが憎い``
Aの心の隙間、奥深くから覗いた本音が決定的な瞬間となった。
貴「う…うああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！」
普通じゃありえない様に入る壁の亀裂。
竜巻のような風が巻き起こり、教材が吹き飛ばされていく。
壊す「あ…あは・・・なにこれ、気持ちいい・・・」
自身に、とてつもない快楽が広がっていく。
もっと。もっと強く。
もっと…！！！
貴『止まって・・・・！！！』
Aの声が、聞こえた。
この時、最高潮に達していただろう私の気分はピタリと止まった。
なんで止めようとするのだろう？
Aだって確かに望んでいたはず。
壊す「…ホントにそう思ってるの？」
そう問いかけてみれば、主はビクリと肩を揺らす。
壊す「信じてた親にも裏切られ、クラスメイトなんて大嫌い。大好きだった姉ももういない・・・」
淡々と告げるとAはさらに顔を青くした。
貴(そんなことない。芽衣だっている…！)
反抗気味に返しているがちっとも説得力がない。
壊す「どうかな？なら何故こんなにも大きな力が出ているの？」
壊す「これはあなた自身が心のどこかで望んでいること。もう何もかもが大っ嫌い、もう消え去ってほしい―――…だからこそ、これだけ大きな力が出せている」
・・・そう。あなたと私は一蓮托生。
あなたと私はどこかで通じ合っているから、あなたの憎しみがこうやって私の能力に反映している。
貴「黙れ黙れ！！そんなこと思ってない！！！」
壊す「ｸｽｸｽ…)その割にはすごく感情的ね？がまんなんてしなくていい…。だから私に…任せてくれた
らいいの」
貴「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！」
ほらね。
あなたが自分の気持ちを否定している間にも、憎しみはあなたを侵食していく。
この学校の教師だろう、大人が何人も駆けつけてきた。
…こいつ等もAのいじめ、知らないふりしていたよね。
貴「やめて…来ないで・・・」
バキィィィィィィィィィィィッ！！！
壁が大きく裂けて周りが悲鳴を上げる。
ふん、いい気味。
貴(もう…何もかもが大嫌い。終わっちゃえばいい！！！！)
Aの声。
…認めたわね。
大丈夫。
私があなたを
助けるから。
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masa-kichi(プロフ) - 巫子さん» 最終更新からだいぶ日が経っているのにわざわざコメントありがとうございます！泣そう言っていただけてとても幸せです！こちらこそありがとうございました。 (2017年7月3日 18時) (
レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - ミオナさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜日頃の妄想からの思いつきをぶっ込んだ作品なので、少々不安は残っていたのですが…。そう言っていただけてとてつもなく嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - カノLOVEさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜この作品は初めて作ったものなので、今見返すと語彙力や表現力の無さで恥ずかしくなるのですが…そう言っていただけてとても嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
巫子(プロフ) - とってもいいお話でした(泣)本当に良かったです。有難う御座いました (2017年7月3日 17時) (レス) id: 343e14107c (このIDを非表示/違反報告)
ミオナ - 最高でした（泣）イイ話です (2017年6月17日 5時) (レス) id: 27a20bc8d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：masa-kichi x他1人 | 作成日時：2016年5月13日 16時
