＊カノside ３ ページ30
それからもAの涙顔を見れたり、
アーンしてもらったり、間接キスしたりとなん
とも僕得な状況が立て続けに起こったものだか
ら、正直浮かれつつあった。
いや、流石にAが拗ねた時はどうすればいいか分かんなくなったけどね笑
でも日が暮れていくにつれて、だんだんと
プロポーズをする、という現実味を帯びてきた。
気がつけばもう日は沈み始めていて、もう時間が無いことを知らされる。
カノ(っ…心臓の音やば……)
行きたい所がある、とAに言えたところ
までは良かったが、この調子で本当にプロポー
ズできるのだろうか。
繋いでいる手からAに、緊張しているのがバレてしまいそうだ。
歩く足を踏み出す度に、１歩、また１歩と目的地に近づく度に、僕の脈は大きく波打つ。
貴｢……ノ…。……カノ？｣
カノ｢……へ？ああ、ごめん。なに？｣
貴｢いや…どこ行くのかなって思って…。さっきからボーッとしてるけど大丈夫？｣
しまいには、帰った方がいいんじゃ…と心配されてしまった。
ああ、こんなのじゃダメだ。
急いで首をふり否定する。
なんでもないように、平常心を貫いて。
自分にいい聞かせながらチラリと時計を見ると午後６時４０分。
このまま行けば７時丁度に着くだろう。
そして僕の予想通り、公園のイルミネーションが始まる頃に到着した。
貴｢うわぁ〜…！｣
赤、青、ピンクと色とりどりに輝く光に感激しているA。
貴｢っすごい綺麗…！…あ、カノが連れて来たかったところって…｣
カノ｢うん。 ここのサマーイルミネーションが今夜からって聞いて。カップルに評判らしいからAと来てみたかったんだ｣
貴「嬉しい……ありがとっカノ！｣
カノ「おっと。喜んでもらえて何よりだよ｣
ギュウッと抱きつくAに愛しさを感じる。
……そう、Aに喜んでもらえた。
ならこれでいいんじゃないか。
このまま何も無いようにアジトに帰って、皆でAのお祝いをすれば。
また日を改めて、もっと自信がついた時に…。
カノ(……でも、)
そしたら頑張って用意した指輪は何になる？
このイルミネーションは？
2人きりのこの時間は？
全部無駄になんてしたくない。
カノ(……だから、)
言わないと
僕の本心。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
カノ君がんばって！(｀・ω・´)ｷﾘｯ
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masa-kichi(プロフ) - 巫子さん» 最終更新からだいぶ日が経っているのにわざわざコメントありがとうございます！泣そう言っていただけてとても幸せです！こちらこそありがとうございました。 (2017年7月3日 18時) (
レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - ミオナさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜日頃の妄想からの思いつきをぶっ込んだ作品なので、少々不安は残っていたのですが…。そう言っていただけてとてつもなく嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - カノLOVEさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜この作品は初めて作ったものなので、今見返すと語彙力や表現力の無さで恥ずかしくなるのですが…そう言っていただけてとても嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
巫子(プロフ) - とってもいいお話でした(泣)本当に良かったです。有難う御座いました (2017年7月3日 17時) (レス) id: 343e14107c (このIDを非表示/違反報告)
ミオナ - 最高でした（泣）イイ話です (2017年6月17日 5時) (レス) id: 27a20bc8d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：masa-kichi x他1人 | 作成日時：2016年5月13日 16時
