二日目の夜、襲撃のおじかん ページ5
「ーー王さまは、人狼じゃなかったよ」
泉の言葉に、私は耳を塞ぐ。壊れてしまったレオの言葉を、私は信じてあげられなかった。
人狼なら、崖の下に落ちた時に狼の遠吠えがする。それも、今は亡き村長がおしえてくれたことだ。
「ねえ、A・・・こんな時に、混乱させるみたいで悪いんだけどさ」
「・・・なに」
「くまくんじゃないの？人狼」
バン、机を叩いて立ち上がる。何を、何を言うの？と言い掛けて、私はぐっと口をつぐむ。
(人狼、泉か凛月くんなんだった・・・)
「俺は・・・人狼じゃ、ないよ」
「・・・その話は、また明日でしょ」
「信じてよ・・・！！」
壊れそうな泉の表情が、手の掴み方が、壊れた王様とかぶる。もう、なんなんだろう。
何も、分かんないよ・・・。
「そんなこと言いに来たの・・・？私に、凛月くんを疑えって？」
「ちが、俺は、Aを守りたいだけで」
「もうやめてよっっ！！」
手を振りほどいて、泉を睨む。酷い顔をしてるだろう。こんな時なら、こんな状況じゃなきゃ、みんなはきっと。
『ふふ、お姉様は、どんなお顔もcuteですよ』
『あらあら、そんな顔駄目よぉ。女の子は笑ってなきゃ♪ね？』
『ーーわははっ、Aは怒っても綺麗な顔だ！大好きだぞっ、愛してる〜☆』
・・・誰もいない。私にはもう、信じられる人なんか誰も。
「・・・私、もう寝る。明日生きてたら、会おうね」
泉が何かを叫んでいたけど、歩き続ける。私だって叫びたかった。
大好きな人を投票で殺して、殺されて、私達は何をしているの？
死にたくない、殺したくない、本当は、みんなで。
ーーみんなで、前みたいに楽しく暮らしたかったのに。
泣きながら部屋の扉を開ける。明日、私は生きてるのかな。
「A・・・？」
凛月くんが、そんな私を見ていたのも知らず。
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猫愛りあ - 凛月ー！！凛月…恐るべし瀬名さん…マジで泣いて良いですか？（泣きました。） (1月24日 7時) (
レス) @page9 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
夢霧真白(プロフ) - ユノさん» コメントありがとうございます！色々詰め込みすぎて、わけわからなくなったかも・・・と不安だったので、楽しんでもらえてなによりです！他のユニットも書きたいな、と思っていたところなので、その時はまたよろしくお願いします！！ (2017年4月23日 9時) (レス) id: ccbaebfb4b (このIDを非表示/違反報告)
夢霧真白(プロフ) - パンナコッタさん» コメントありがとうございます・・・！すごい褒めてもらってしまって、涙腺崩壊しそうです・・・！KnightsPに怒られるかなーと冷や冷やしていたので、とても嬉しいです！ありがとうございました♪ (2017年4月23日 9時) (レス) id: ccbaebfb4b (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 最後の最後に裏があって面白かったです！瀬名泉恐るべし！って感じですね……。他のユニットでも書いてほしいです！ (2017年4月23日 8時) (レス) id: 143304f97e (このIDを非表示/違反報告)
パンナコッタ(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。本当に面白かったです！！久しぶりにこんなに素敵な作品に出会いました…！凛月くんやばいです！！素晴らしい小説をありがとうございます！！！！！！ (2017年4月23日 8時) (レス) id: ba8b33a789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢霧真白 | 作成日時：2017年4月19日 22時
