ポケモンXY【パティシエ少女は旅に出る】

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「よーしこうなったら！でてこいケロマツ！
ねばねばネットの代わりにお前のムースを飛ばしてくれ！」

特訓を眺めていると セレナがAに話しかけてきた

「あの、Aさん……私の事 覚えてますか？」
「………どっかで会ったことあったか？」
「い、いえ！無理に思い出してもらわなくても大丈夫です！」

「そうか」

「そこらぁ〜…いけいけぇ〜…」

フラフラになって眠気と戦いながらも応援するユリーカ

「ユリーカ、眠るかい？」
「んー…」
「しょうがないなあ…サトシー！ユリーカを寝かせに行ってます！」
「僕も先に休ませてもらうよ。特訓がんばれよ！」
「おー！遅くまでありがとなー！」


******


ユリーカを寝かしつけるシトロンを見て、Aは兄達の事を思い出していた

「(旅に出たこと…兄さん達に言ってなかったな…
お店には休業って札下げてるし、気づくよな)」

はぁ、と深いため息を吐いたAをシトロンは見逃さなかった

「何か悩みごとですか？」
「え？いや、なんでもないよ。気にするな」
「そうですか…？」
「(とは言ったものの……やっぱり店は気になるな)」

Aは鞄からノートパソコンを取りだし カタカタとキーを叩く
シトロンは気になったのか Aの隣に腰かけて画面を覗く。何をしているのか尋ねると、直ぐにパソコンを閉じた

「そうだ シトロン。明日なんだけど、ちょっと用事ができたから 僕は早めに出るよ」
「用事って？」
「大事な用だ。てな訳でよろしくな」

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