ポケモンXY【パティシエ少女は旅に出る】

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ガブリアス事件から一夜明けて、半壊した研究所の外でプラターヌと旅の準備を整えたサトシ、シトロン、ユリーカが揃っていた

「みんな眠れたかな？こんな有様で…」
「はい！もうすっかり！」
「おかげで疲れも取れました」
「全然ぐっすりだったもんね！」

優しい答えに博士の笑みも深くなる

「ところで、Aさんは？」
「ここだよ。」
「「「ぅわ！」」」

いきなり現れたAにサトシ達は驚く

「失礼な奴らだな…」
「それより、サトシ君はこれからが冒険の本番だね
時に、カロス地方のポケモン図鑑は持ってるかな？」
「いえ…」
「それじゃあ冒険の友として役立ててくれ」

白衣のポケットから取り出したのはポケモン図鑑

「ありがとうございます！」

ポケットへ大事にしまって、いざ出発と足を踏み出すとサトシの顔面にケロムースが投げられた

「ケロマツ！」
「…ケロ」

ケロマツがこつんと頭でモンスターボールを転がした

「へぇ…君と一緒に行きたいみたいだな」
「ケロマツの方からトレーナーを選ぶなんて…！」
「気に入られたんだねサトシ！」
「…そうなのかな」

サトシはモンスターボールを拾い、プラターヌに振り返ると彼は笑顔で頷くだけだった

「ケロマツ、俺達と一緒に行くか？」
「ケロ！」

そう返事をしてケロマツの方から開閉スイッチを押し、モンスターボールへ入る
かたかた揺れたボールはすぐにゲット完了の音を鳴らして動きを止めた

「ピカチュウ！カロス地方最初の仲間だ！」
「ピカ！」
「ケロマツ、ゲットだぜ！」
「ピッピカチュ！」

ケロマツのボールを高らかに掲げてピカチュウもＶサインをする

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