ポケモンXY【パティシエ少女は旅に出る】

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夕暮れ時のプリズムタワーの周りには野次馬がたくさん集まっていた。
タワーの外側、中腹辺りにガブリアスが居るのをサトシ達も確認する

「あいつの傍に行けないかな…！」
「ええ！？危ないですよ！」
「一番危ないのはガブリアスなんだ！あのリングを外してやりたいんだよ！見ているだけなんて俺達には出来ない」
「でも どうするんだ？流石のリザードンも 危なくて近づけないぞ」
「…ガブリアスに近付く事が出来ればいいんですよね！それなら手はありますよ！」
「ホントか！？」

野次馬の波から外れてタワーの後ろへ回った

「この奥に非常階段があります！リュック持って来て正解でした！」

キラリとシトロンの眼鏡が光り得意気に笑った

「サイエンスが未来を切り拓く時！シトロニックギア、オン！！エイパムアーム起動！」

リュックから伸びたエイパムの尻尾を模したアームがセキュリティーを解除して非常階段の扉が開いた

「これで入れます！」
「科学の力ってすげー！！」
「かっこいいでしょ！お兄ちゃんの発明なの！」
「僕、こういうのちょっと得意なんですよ」
「どんな奴にも才能ってのはあるんだな」

Aのちょっと冷たい言葉がシトロンに刺さった

サトシがお礼を言ってタワーの中に入ろうとした時上空から破壊光線が降って来た

サトシは間一髪タワーの中に滑り込み、ピカチュウも傍に居たが シトロンやユリーカ、Aと引き離されてしまった

「シトロン！ユリーカ！A！大丈夫か！？」
「はいっ！僕達に構わず早く行ってください！」
「…わかった！」

瓦礫の奥からシトロンの声を拾い、その言葉に甘受してサトシ達は奥へ進んだ

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