第8話 ページ8
お昼休み、授業が終わった瞬間に速攻に生徒会室へと向かうとそこには蓮見先輩と天祥院さんがいた。
「失礼します、蓮見先輩少しよろしいでしょうか？」
「あ、ああ。どうかしたか？」
そして私は生徒会室から蓮見先輩を半ば強引に引っ張り(実際に言うとハンドサインをしただけだが)廊下まで来た。
「すみません、蓮見先輩にしか頼めないんですよ。
転校届け…的なものを貰えませんか？」
「…転校するのか？」
「はい、家庭の事情で少し…」
私がそう言うと、遅れて
「酷いじゃないかAちゃん、敬人と2人きりなんて…流石の僕も妬けちゃうよ？」
突然そう言って後ろから抱きついてくる天祥院さん。
慣れてないけれども、今はなりふり構ってられない。
「ということでお願いします。蓮見先輩にしか頼めないんですよ」
「いやいや、この状況を突っ込まずに終えると思ったか？
大体英智貴様、なぜ巴に抱きついているのだ。」
あ、廊下の遠くの方にいる衣更くんと目が合った、修羅場の予感。
「えー、だって許嫁の関係だし…ね？Aちゃん。」
「破談を持ちかけてるんですけどね。」
というかいつまで抱きついてくるんだこの男
「すまないが、俺ではその権限はないんだ。
英智に直接貰ってくれ」
「そうですよね…、すみませんありがとうございます」
すると、さっきまで廊下の端の方にいたであろう男が混乱しながら聞いてくる。
「 え、Aと生徒会長ってそういう…？」
「それじゃあ、私は失礼します。」
「そうだよ、ふふ僕達そう見えるんだ。」
私はするりと天祥院から抜け出して、衣更くんに捨て台詞を吐くように
「衣更くん、まじで違うからね！」
とだけ言って走って教室までもどった。
「おい巴！廊下は走るな！！！」
これは見逃してください、蓮見先輩…
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。 - 蓮見じゃなくて蓮巳です。 (3月10日 23時) (
レス) @page8 id: 4dba0393ab (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - ありがとうございます、めっっっっちゃきゅんとしました! 推しが…英智先輩になってしもうた……………もう最高すぎます! (2023年3月29日 8時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
草林檎(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて恐縮です。改めまして、ご感想本当にありがとうございます。 (2022年8月2日 19時) (レス) id: c346cb75c8 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 英智の策士っぷりかっこよすぎでした‼︎新作も楽しみにしております‼︎ (2022年8月2日 0時) (レス) @page35 id: 2801323682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：草林檎 | 作成日時：2022年7月13日 23時
