story_7 ページ8
プリン狂のあいつに総帥任せて大丈夫なのか?
ふとそんな呟きが聞こえた。
誰だかは分からない。まだ声までは覚えられていない。
だけど、その言葉が私の中の何かに火をつけたのは間違いなかった。
『ああ、やってやるよ。今日のうちにあんたらがやってほしいこと、全部』
総帥として必要なことを今日のうちに全部終わらせてやる。
口が悪いのはご愛嬌ってことで許してくれ。←
ま「流石に1日じゃ無理____」
『んじゃあ相川くんは退職願もらってきて』
耳に入ってくる言葉は全てスルーして、どんどん指示を出していく。
『天宮くんは必要な書類全部ここに持ってきて』
『黒瀬さんはブラックリストを持ってくること』
『折原くんは銃などの仕入先、仕入先が同じく提供している店など全てリストアップして』
『一ノ瀬くんはそこに潜ってる鼠を縛り上げる』
そ「・・・・は?」
一人だけ訳の分からない指示を出され、さぞ困惑しているであろう。
私は山崎くんの腰のホルダーに装着された拳銃を勝手に抜き取り、窓に向けた。
弾は装填済み。ついでに月崎くんからも拝借する。
『鼠だよ』
迷いなく引き金を引いた。
バァァン!!!という破裂音が4回、あたりに響き渡る。
「ひっ!」
窓が割れ、茂みに隠れていた男・・・会社の課長がガサガサと茂みから飛び出した。
いや、なんで課長いるんだよ。←
な「今の・・・もしかして、気づいて・・・!?」
『なんのことかなあ。・・・課長、なんでここにいるんですか』
「お前こそなんなんだ!!マフィアだとか総帥だとか・・・
このことが社長にバレでもしたら、お前、俺の命はどうなるんだよ!!!」
でっぷりと太ったおっさん()はぎゃあぎゃあと喚き散らす。
『はあ?』
なんで課長の命に危険が及ぶのよ。
私は窓枠に足をかけそのまま庭に降りると、
課長に歩み寄った。
「あの会社はAの息がかかってたんだぞ・・・!
お前がAファミリーを裏切ったとなればその直属の上司である俺はどうなる!?」
・・・うるさい。
うるさいなあ。私、うるさい男は大嫌いなんだ。
『知ったこっちゃねえよ』
そっと銃口を課長に向けた。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年12月20日 22時) (レス) @page30 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
しょくぱん(プロフ) - 慶さん» わわわ、有難うございます! 完結まで持っていくの大変でした(白目) また読みに来てくださいね! (2021年1月6日 21時) (レス) id: a7b59917f3 (このIDを非表示/違反報告)
慶 - 読ませていただきました!夢主ちゃんの繊細な気持ちが伝わって来て、読んでいて楽しかったです!それに、きっちり完結していただけたのも尊敬します('ω')また読みに来ます! (2021年1月6日 10時) (レス) id: 759e2c1562 (このIDを非表示/違反報告)
しょくぱん(プロフ) - しらゆきくんさん» 読んで下さり有難うございます!続編...考えておきますね(( (2020年12月29日 12時) (レス) id: 528da285c5 (このIDを非表示/違反報告)
しらゆきくん - おもしろかったです!続編、あれば見たいなぁ〜(((( 夢主ちゃんがプリン脳なのは私とおんなじでしたw (2020年12月29日 12時) (レス) id: 6933feca63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょくぱん x他1人 | 作成日時:2020年7月12日 13時