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150話 ページ4

『ねぇ、茨…私って如月っていう名前から離れられないのかな』

Aと茨は会議が無事に終わりオフィスの自販機でコーヒーを飲んでいた。自身の母親がいるから自分が呼ばれたと思い込むような言葉に1人上の空だった

『あの人は業界からは裏切り者、最悪の存在って呼ばれたよ。当たり前だよ、娘に虐待して仕事は放棄する…当たり前。だからこそ私にも被害はあったよ。

もうなくなったって思ったのに…やっぱこうなるんだよなぁ…あぁやだやだ』

Aは1人でコーヒーを飲みながら、茨に苦笑いで返していた。忘れてはいたがやはり母親の呪縛からは完璧には逃れられていなかった

「本当、やだやだですよ。人の過去ぺらぺら話されて聞く方にもなってください」

『は?』

普通は何も言えずに黙るか、慰めるような場面で茨は少し怒った様子で缶をゴミ箱に投げ捨てた。その反応にAはあっけらかんとした

「慰めが必要ですか?もちろんしませんよ…俺はあんたに前に言ったはずです親のためにって間違ってるって。分かったって言ってあんたじゃ変えようとしたんですよね?

なのにまた悩んでる?親で?ふざけてるんですか…これじゃあ、昔のあんたに逆戻りじゃないっすか」

『茨…』

〜過去〜

「ふーん…あんたが娘さんねぇ」

「茨…立場だとあなたが下なんです、言葉を考えなさい」

「いいです…どうでも、もう関係ないので」

「あぁ?」

茨、弓弦、Aの幼少期の出会いは最悪だった。2人は地獄にいる中幸せな家庭で過ごしていたであろう存在が気に食わない茨がAをただただ文句を言っていた

「よぉ、おぼっちゃま今日は美味しいフランスパンじゃないんですか?」

「……」

「茨、あなたねぇ」

それは数えきれないほどの悪口で周りの人も何故Aは反応しないのかとずっと思っていた。だがあるきっかけがある運命を変えたのだ


「あんたって母親の犬じゃん…そんなんでいいわけ?」

『…私はそれでいい』

「(喋った…ふーん)…所詮母親の犬かぁ…(反応なしか)…そんな命令だけの母親って、何考えてんだか分からねぇ、ただのやばいやつじゃん」

『…い…い』

「あ?」

『黙ってろ!うるさい!』

「は!?」

茨が文句というか煽りを言ったつもりが、地雷である母親の悪口を言われたため座っていた椅子を持ち上げて投げた

「はっ…お嬢様も怒るんだなそうやって」

『静かにしてろなさい、考えてくださいしろ』

「は?」

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reichan(プロフ) - 朱桜馨さん» ありがとうございます!ぐだぐだてすが!頑張らせて頂きます! (2021年8月16日 17時) (レス) id: 6782e5c62a (このIDを非表示/違反報告)
朱桜馨(プロフ) - お?主人公ちゃん脈アリな雰囲気出てきた?茨頑張れ!あと一押しだ!……………多分この話とても面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月11日 23時) (レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya  
作成日時:2021年3月20日 16時

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