NO.26 ページ28
『ねぇねぇ、薫』
席が前の薫にコソコソと話し掛ける
だが、椚先生に見つかれば即怒られるのが嫌なのか
無視をしてくる
『(でも、薫が授業に出てるなんて珍しいな)』
意地でも薫をこっちに振り返って欲しくて
私は名案を思いついた
出来るだけ薫の耳元に身体ごと近づき、
『ねぇねぇ、かおくん』
我ながら気持ち悪い声、だが男ウケする様な声
いわゆる萌え声???と言うもので話しかけた
羽風「はぁ…!?!?」
相当びっくりしたのかバッと振り返ってきた
『えへへ』
羽風「もう、、びっくりしたよぉ、、」
『それ程で………も……』
羽風「Aちゃん?」
『薫、、、後ろ、、、』
羽風「ま"、まさか…」
蓮巳「A」
椚「Aさん?」
『は、!?私だけ!?』
羽風「よ、よかったぁ…」
『ちょっと待って下さい!!こいつも喋ってたじゃん!!』
羽風「こいつ!?!?」
しゅんとまるで犬のように薫は顔を顰めた
瀬名「はぁ、、かおくん。Aは焦ってる時やイラついてる時、口が悪くなるの忘れたわけ?」
羽風「そっかぁ、、、でも女の子に言われるとこんなに悲しくなるんだぁ、、」
『薫、ごめんね?』
羽風「じゃあパンケーキ奢ってね♪」
『はぁ、!?!?ずるk……』
椚「……」
蓮巳「…」
ふたりが無言で私に圧を掛けてくる、
『大変申し訳ございませんでした。』
お昼休み━━━━━━━━━━━━━
『やほ、あんずちゃん』
私はTrickstarの子達に会うため、あんずちゃんを呼び出した
久しぶりに私を見て、歓喜しているのか
私の周りを何回もうろちょろしている
『ごめんね、迷惑掛けて。でもこれから頑張るから』
あんずちゃんはブンブンと首を横に振りにこりと笑った
(気にしないで下さいって意味なのかな…?)
『あ、他の子達は?』
あんずちゃんはチラリと後ろを向き、私はその方向を見た
明星「こーんにちはー!!!!」
背丈の高い男の子が走ってくる
明星「お久しぶりです♪先輩」
『え、バルくんだよな、?』
明星「そうだよ、♪あ、そうデス♪」
慣れない敬語を使ってるのがよく分かる口調だった
『身長高くなったね…』
明星「でしょ♪あ、皆〜!!こっちこっち!!」
バルくんが手を振る方向では、それぞれメンバーが汗を流しこちらに走ってきていた
(皆大きくなってる、けど真緒くんはそんな変わってない…?)
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作者名:無能なハンカチくん | 作成日時:2022年3月19日 21時