首輪のチョーカー (ページ2)

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お届け物は気に入った？ページ2

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ガチャ

「はい、」

「お届け物でーす！」

「ありがとうございます」

「判子か、サインいただけますかー？」

「あ、ペンありますか？」

「どーぞ…！！」

…もらったペンで書類にサインをする

「…ん、どうぞ」

「ありがとうございます！確かに“渡しましたよ”」

「あ、はい。ありがとうございます」

ガチャン

ドアを閉める。

「う、寒いなぁ」

昼間は暖かい春の下旬。だがまだ、夜は寒い。

つい手を刷り擦る。手に息をはー、はー、と吹き掛ける

段ボールは少し小さめであまり重くない。

リビングに入ると暖房が生暖かい風が感じられる

エアコンの設定温度は28.0度

テレビの前のローテーブルに段ボールを置いて、人をダメにする“アレ”に腰かける

「……お？差出人、書いてない。アレ、それどころか全部空欄だし、うーん…ま、開けようか」

テーブルに置いてあるペンたてに入ってるカッターを取り出す

段ボールのガムテープの中心に刃を当てて力を入れて引く

中身は

「…ん………？」

首輪…？

「ちがう、これ、チョーカーだ」

首輪っぽいデザインの白と黒の一抹模様のオシャレなチョーカー。

「でも、誰がこんなの、頼んでないし、なんか、怖いや」

オシャレだったけど不気味だったから入ってた入れ物に入れて押し入れに入れる

明日になって、転子ちゃんとかに聞こう。

なんなら探偵の人にも話してみようかな

私は暖房とリビングの灯りを消すと家の戸締まりをしてシャワーを浴びた