39.past ページ6
六子の過去 おそ松side
僕達六子は生まれた頃からこの世界にいた。人の命はすぐに無くなり、大切な人をも失う。こんな世界、誰が何故作ったのか、昔から考えていた。
今日も僕はそんなことを考えながら生きていた。
「おそ松ー！！」
母さんの呼ぶ声がする。「何？母さんー？？」そう言いながら俺は母さんの方へと向かった。
母さんは炎龍会というヤグザ(マフィア)グループの一員だった。そんな母さんから生まれた僕ら六子ももちろんグループの一員であった。こんな世界にいると人が殺されるのを見ても驚きもしなかった。母さんの元へ着くと僕は母さんの膝へと座らされた。
「あのね、おそ松。大事な話があるの。」
母さんは優しく僕にそういった。それからは黙って母さんの話を聞いていた。
「母さんはねボスにお金を借りているの。借りたものは返さなくちゃならないでしょう？だからね、もし母さんと父さんが死んじゃったらおそ松達がそのお金を返さなくちゃならないの。その時は、もしかしたらボスが酷いことをしてくるかもしれないわ。でもね、おそ松。そこで折れちゃダメよ、おそ松には助け合える弟が5人もいる。その5人の長男として、頑張って頂戴。この話は長男のおそ松にだけ話したからね？この事は決して弟達に言ってはダメだからね。」
幼い僕にはすべてを把握しきれなかった。それでも、重要なことだけを覚えた。覚える事よりも誰にも言ってはいけないことの方が守るのに懸命だった。相棒のチョロ松に言いそうになった事は何度もあったがぐっと堪えた。
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そんなこんなであの話を聞いてから４年ほど経った。少しずつ大人になってきた僕には勘付いていたんだ。父さんと母さんが危ないと。父さんと母さんと一緒にいると二人は時々暗い顔をした、この時僕は勘付いた。この時も誰にも伝えようとはしなかった。弟達を悲しませてしまうし、何より４年間も誰にも言わなかった話があってから僕は何故か相談することが減り、辛い時があっても口に出さず、本心を隠そうときていた自分がいた。
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ある日の夜、僕ら六子は寝室で爆睡をしていた。そんな中僕だけが起きていた。何故か嫌な予感がしたからだった。何かあったら…そう思い僕は父さんと母さんの寝室へ足を運んだ。いつもならついていない電気も今日はついていた。
部屋の前に着くとドアには赤い絵の具……いや、赤黒い血が飛び散っていた。
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青柳(プロフ) - OnePineさん» 嬉しい言葉ありがとうございます、そんなこと言っていただけて本当に嬉しいです。とりあえずこの話を終わらせまして、そこからまた次の話に入るか検討中です。本当にありがとうございます！ (2018年5月12日 10時) (
レス) id: e6bd26296f (このIDを非表示/違反報告)
OnePine - コメント失礼します！この話をもっともっと読んでいたいです。ゆっくりでもいいので続けて欲しいです！よろしくお願いします。 (2018年5月11日 23時) (レス) id: cbe4ed7f38 (このIDを非表示/違反報告)
青柳(プロフ) - ミモさん» ゆっくりと更新していきますので気長にお待ちください〜！！ありがとうございます！ (2018年1月21日 23時) (レス) id: e6bd26296f (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - ハピエン期待ですっ！更新ファイトです！ (2018年1月21日 19時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
青柳(プロフ) - 和奏*(WIIU)さん» ありがとうございます、最新も少しずつですが気長に待っていただけると嬉しいです！ (2017年8月24日 11時) (レス) id: e6bd26296f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうひ | 作成日時：2016年12月23日 22時
