22. その役目は、 ページ23
メールを打っては消しての繰り返し
Aちゃんの体調が心配で、そのメールを送りたいんだけど
「 メールなら素直になれるんじゃなかったのか僕…!! 」
バイトの休憩中、1人でもんもんと繰り返す
情けないけど、
前のメールは、あっちから来たから返信がしやすかっただけ
僕からなんてもう半年以上送ってないわけで
しかも普段あんな素っ気ない態度ばっかとっちゃうもんだから
余計に送りづらいというか
「 はぁ〜〜〜… 」
1人、深い溜息をつきながらスマホとにらめっこ
そんな時、入谷くんが僕より数分遅れて休憩に入ってきた
入 「 お疲れ様です! 」
「 あ、お疲れ様〜 」
入 「 Aさん、心配ですよね 」
休憩室に入ってくるなり、僕と向かい合わせの席に座りそんなことを聞いてくる入谷くん
何こいつ、僕の心読めてんの!?
「 あーうん、そうだね〜
Aちゃん体調不良で休んだことないからね 」
入 「 それ店長も言ってました
やっぱ心配ですね 」
ちょっと答えを濁すように、ふわっと答える
本人いないんだし、これくらい素直になればいいのに。
やっぱメールくらいは、送ろうかな
そう思って消した文面をまた打ち直していれば
入 「 俺、ちょっとAさんにメールしてみますね
体調大丈夫かどうか! 」
その言葉に、思考が止まりかけて
待って待って待って。
その役目は僕の
言葉の意味を理解したと同時に、焦りと嫌な汗
「 ちょ! ちょっと待って!! 」
入 「 は、はいっ 」
思わず大きな声が出てしまった僕に
ちょっとビクッと肩を揺らす入谷くん
ごめんね、入谷くん。
でも、Aちゃんにメールを送るのは僕だ
「 あ、あの
さっき僕送ったんだけどね、大丈夫ってきたから!! 」
入 「 え、あ
そうなんですね! 安心しました!! 」
ごめんね、嘘。
大丈夫なんて言われてないし、そもそもまだ送ってない
けど、
どうしても入谷くんに先を越されるのが嫌で
咄嗟に嘘をつけば、安心したように笑う入谷くん
入 「 大丈夫なら安心です!
さ、昼飯食べよっと 」
そう言いながら、自分の鞄にお弁当を取りに行ったのか、1度席を立つ入谷くん
入谷くんには悪いし、咄嗟に嘘をついた罪悪感も感じるけど
それでも、そこまでしてでも、
この役目は僕がいい
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僕がいい。
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しゃび(プロフ) - Ｒｎｙさん» コメントありがとうございます。トッティいいですよね…！あざといけどそれだけじゃない色んなものを秘めてるから、面白いし可愛いし素敵なキャラですよね。そんなトッティの魅力を少しでもこの小説でも表現出来ていたらいいなと思っております！ (2019年9月26日 12時) (
レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Ｒｎｙ(プロフ) - やっぱりトッティ推しは止められませんね…!!何かアニメだとあざといトッティだけど、こう言う所でツンデレになるトッティ凄く好きです！！ (2019年9月26日 7時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - しーPーさん» コメントありがとうございます。一番と言っていただき嬉しい限りです。更新ペースは遅かったですが、私も書いていて楽しかったので、読んでくださる側の方も楽しんで頂けていたら幸いです。読んでいただきありがとうございました。 (2018年10月29日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
しーPー - 今まで見てきた作品で一番面白かったぁぁぁぁぁ！！！！！ (2018年10月29日 20時) (レス) id: 616c24bce5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃび | 作成日時：2018年8月27日 21時
