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放課後パラダイス-環side- ページ13

そして、作業が始まった。

無言が続く。

『・・は、服部君』

「何だ?」

本を入れる場所が分からず、聞くと目線を向けてくる。

『こ、これは此処でいいのかな・・。』

「あぁ、そこでいい。」

『あ、ありがとう。』

「気にするな。」

そして、再び本に視線を戻す。

なんか、すっごく絵になるよねー・・。

よし、ガンバローッ!!

私は気合いで作業を進めた。


『・・ふーっ・・・。』

「・・終わった、な。」

そして数時間後、無事に終了した。外がもう暗いよ。

「手伝わせてすまなかったな。」

『いやいや、気にしないで。』

「・・こんなものですまないが、これは礼だ。」

手のひらに何かがコロン、と転がった。

見てみると、イチゴ味の飴玉が乗っていた。

駄菓子屋でよく見る、大きめで表面にザラメがついたような、あんな感じの飴玉である。

『あ、ありがと。』

「・・もしや甘いものが苦手か?」

『い、いや、そんなわけじゃなくて・・!!』

(嬉しすぎて)ぎこちない返事をすると、眉を潜める。

そんなわけじゃないんだ・・!!

「そうか、ならば良かった。」

ほっと安堵する服部君。ちょ、ま、可愛い・・!!

「俺はそろそろ帰るが、お前はどうだ?」

『え、えっと、私も帰ろうかな〜・・と。』

「そうか。・・外が暗いな。家は何処だ?」

『東町の方で・・』

「方角は同じだな。・・よし、途中まで送っていこう。」

『えっ』

え、ちょ、まって

送ってくれるなんて、そんな、そんな!!

「外も暗くなってきたし、暗いところに女子が一人で歩くと危ないからな。・・嫌か?」

『いえいえ滅相もございません』

「?・・そうか。では、行くか。忘れ物はないか?」

『は、はい!!』

正にパラダイス。脳と心とその他もろもろが爆発しそうだ。

-続け-

路地のバカヤロウ。-環side-→←資料室にて。-環side-



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ニマ(プロフ) - おもしろいのに…最新頑張ってください!! (2016年8月13日 22時) (レス) id: 3174b68823 (このIDを非表示/違反報告)
noizu - 続きが気になります更新頑張って下さい (2015年5月2日 19時) (レス) id: 522ea41974 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩蕎麦。 | 作成日時:2014年11月12日 23時

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