第71Q 本当に好きなもの ページ2
恋愛編の続きは分かんないけど帝光破産事件編の下書きは全部書き終わった()
*
「.....まあ、話したくないなら話さなくていいよ。」
「.....うん。」
「でも何かあったら俺に言うんだよ?」
彼は深く言及するつもりはないからね、と微笑んでそう安心させるように言った。
まあ流石と言うか。デリカシーが有るってきっとこういうことなんだろうなあ、とふと思った。
優しいなあ、ほんと。
うん、と笑って返事をすると、そういえばと思い出したように話を進めてくれた。
「今日、軍分けのテストだな。
俺は一軍入りしたいと思っているんだが...藍原はどうだ?」
「それは勿論私もだ!!」
ていうかそれ以外有り得ない!とキラキラした目で見つめると「そうだよな」とフッと笑って答えてくれた。
今更だけど征くんってかなり童顔で女顔だよね。可愛いし気にすると思うから言わないけどね。
癒されるなあ。
虹村先輩とはまた違う「好き」って感情で、大輝と似たような「好き」って気持ち。
でも、大輝は私で言う虹村先輩への「好き」と同じ感情で。私は、私はどうしたら良いんだろ。
「あんまり考え込むなよ」
「え」
「藍原がやりたい事をやればいい。
下手に気遣って居ると本当に好きなものがもう手に入らなくなるからね。」
「え、それってどういう」
「後悔はするなよ。じゃ、」
「えっ、まって!」
そこまで言い終わると優しげな表情で私の目を見つめ、教室を出て行った。なんだったんだろ。
本当に好きなものがもう手に入らなくなる、か。
第72Q どうすりゃ→←設定*確認として見て頂く事をお勧め致します。
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作者名:alice | 作成日時:2018年1月29日 23時