四十八 ページ11
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刀剣男士たちは折れたらどうなるのか。
審神者が死んだら本丸に残された皆は死んでしまうのか。
余計なことばかり頭の中に浮かんでは消える。
此処に来て、初めて知った。
戦場がどれだけ恐ろしいのかを。
安全なところから指示するだけだった。皆が怪我をするのがとても怖かった。ただ、それだけ。審神者は過去に介入することはできない。
槍が此方に迫る。私が死ねば皆が人間体を保てないことを知っているようだ。
「あるじさま……!」
今剣の声が遠くから聞こえた。
「あるじさん!」
検非違使が目の前で倒れた。短刀が胴体から飛び出している。
「え……?」
「もー。勝手に諦めちゃダメだよ? 一緒に帰ってまた遊ぼうよ!」
スカートを翻し、返り血を拭う少女らしき人影。否、ああ見えて男の子だ。
「乱……」
乱藤四郎がいた。何故此処にいるのか。そう聞こうとしたが、他にも気配を感じて思わずビルの屋上を見上げる。
「大将、迎えに来たぜ」
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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします! (2018年3月27日 12時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます!更新がんばりますね……! (2018年3月22日 20時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続編おめでとうございます!新着確認したら見つけたのですぐに飛んできました!更新頑張ってください! (2018年3月22日 20時) (レス) id: d4cba68423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織川 | 作成日時:2018年3月22日 20時