百五拾六、敵以前に ページ6
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桂「そうかそうか、あの時の娘だったか!」
「本当に感謝してる」
銀「ホームレス時代に攘夷志士に捕まりかけて、そん時に助けたのがヅラって本当なのかよ」
桂「ヅラじゃない桂だ。臓器売買に手を出してる危険な輩でな、アジトに連れていかれる直前に間一髪助けたという訳だ」
そういうこと
ちょうど一年くらい前に助けてくれた
彼は、私の命の恩人
新「でも今じゃ警察と攘夷志士。敵同士じゃないですか?」
「そう、ね」
神「捕まえないアルか?」
「捕まえたら昇給って言われてるし捕まえたい…けど」
やっぱり、そんな恩人にワッパかけるのは恐れ多い
「一人の時は捕まえないことにする。内緒ね」
桂「いい、のか?」
「散々私達から逃げてるくせに」
それに本気になられたら私ごときじゃ捕まえられないだろうし、と伸びをする
「………そういえば、あんたも松下村塾の出だったっけ」
桂「…?ああ。それがどうした」
銀「天野大助の妹なんだとよ、こいつ」
「兄上がよく銀時とヅラと高杉の話をしてくれてたし見たこともあるから、よく知ってる」
桂「なるほどな…確かに目の色と口元がよく似てる」
昔はこう言われるのが嬉しかった
二人して父親譲りの薄鈍色と、母親に似た桃色の唇
でも、どちらを見ても最低な両親と死んでしまった兄上のことを思い出す
辛くて思い出したくなくて鏡が嫌いになるくらい
「…それは置いといて、もう私は帰る。こんな所隊士に見られたら減給どころじゃ済まないし」
何かあったら連絡ちょうだい、とヅラに連絡先を渡して万事屋を出た
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作者名:ユコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時:2018年3月27日 3時