狼は赤ずきんに恋をした____

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__続き


たくさん走ったけど、ただ怖かったからなのか、足元がおぼつかない。



おばあさんの家は、どっち？


((ﾄﾞｼｬｯ


遂に足が絡まって転けてしまった。

膝から血が滲んでいる。


リ「おい、大丈夫か！？」


突然声がして、顔を上げると、見覚えのある人がいた。

道「えっ、えっと…」

リ「あんた大吾んとこの下の子だったっけ？」

道「は、はい」

リ「なんでこんなとこに…ここは危ないんだよ。」


…顔の割に、優しそうだな


道「す、末澤おばさんのところにおつかいに行こうとして…迷いました」

リ「迷ったって…ﾌﾌｯ。俺もあの人んとこに用事あるから、一緒行くか。乗って？」


…笑うと、めちゃくちゃ優しそうだな


リ「あんたいま失礼なこと考えてるやろ」

道「えっ、えっ！？か、考えてません！！」

リ「ﾌﾌﾌｯ、素直なんはええことやで。末澤さんもちょっとは素直にならへんかなー」


あ、このひとまえにおばあちゃんの家に居た人だ！！

一瞬しか会ってなかったけど、顔のインパクト強いから覚えてた！！


リ「あんたまた失礼なこと…まあええわ。着いたで。」

道「あっ…ありがとうございます！！」

リ「いーえ。おーい、ばーちゃーん。消毒どこー？」


末「ここはあんたの家か！！！(高音)」


道「おばあちゃん！！久しぶり！！」

末「おぉ、駿〜！ってどうしたの！？泥だらけ…って血ぃ！！！！(高音)」

リ「だから消毒って言ってるやろ。」

末「そういうことははよ言え！！！！(高音)」


おばあちゃん、元気やなぁ


末「あんたなにのほほんとしてんの！？血ぃよ！？わかってる！？」

リ「うるさい」

末「はぁ！？(高音)」

道「…ふたり、仲良しだね！！」

末「は、はぁぁぁ！？///」

リ「何照れてるん？笑」

末「うっっさい！！！！(高音)」



…それにしても、あれは何だったんだろう。

ずっと、頭から離れない。

狼なのかな。耳あったし。

いやでも人間みたいな背丈だった。


…よし！また今度行ってみよう！！


末「…駿佑、聞いてる？」

道「えっ？何？」

末「もーーーー！！！」

リ「牛か。」


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来てみた。

お母さんには心配かけたくなくて、ちょっとだけ嘘ついちゃったけど。(恭平と遊んでくると大嘘をついた)


あれ、今日はいないのかな？


あの木を見つけても、彼はいなかった。

だからすこし、近付いてみた。


何かが、動いた気がした。



道「…ん？」

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