狼は赤ずきんに恋をした____

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謙杜side





恭平くんは、力強く言った




ただ、僕、座ってるんですけどね？？←


これやな、駿佑が言ってた愛すべきアホ←



思わず笑ってしまって、でも内心気を引き締めた



長「…とられたくは、ないなぁ」




生まれ変わりがほんとにあるのかはしらないけど、

でもまたきっと、話せる気がしてる



そのときは、ちゃんと、誰かにとられる前に伝えないとな






高「あんたに！！誓います！！駿佑を幸せにします！！」




急にハッとして、大声を出し始めた恭平くん


大きい声の方が僕にも聞こえるって思ってんのかな？w



なんていうか、単純で、いい子やな



これなら、安心できるわ






道「ちょっ、恭平！？なにしてんの！？」




恭平くんの声を聞いて、人が集まってきた




高「ケントさんが！！答えてくれた！！ありがとうって！！」




駿佑に話すのは大声じゃなくてもよくない？←



でも、それを聞いた駿佑は、嬉しそうに、にっこりと、




道「…当たり前だよ、ずっと見てくれてるもん」





…今日1番の笑顔だった


周りでなんだなんだと集まってきていた人たちは目を奪われて、


恭平くんは、そんな駿佑をみて、



高「っ、ケントさん！！俺だってこれくらい幸せそうな笑顔にしてみせます！！

いやこれより可愛い顔、ケントさんよりたくさん見るんで！！

めちゃくちゃ長生きして、めちゃくちゃ人生楽しみます！！」



焦ったように、また声を上げた


駿佑は、ふふっと笑って




道「…ケント、愛してるよ！！！

愛してるけど、恭平と幸せになるね！！！！」




恭平くんよりも大きい声だった


恭平くんは、ショックを受けたのか、嬉しいのか、分からない顔だった





西「…こ、これでほんとに良かったのよね、？」


正「ま、まぁ、幸せそうだし、駿佑が笑ってくれるなら、それで、？」


末「はーっ！！恭平もう浮気されてんのか！！しかも亡き狼に！！あっはは！！まじか！！」


リ「それって笑いのネタにしていいやつ？

ケントくん撃ったやつあんたの隣におんで？？」←


流「狼さんそんなにかっこよかったのかな…会ってみたかったなぁ」


浮「え"っ、ちょっ、まって？僕は浮気やだよ…？」


龍「あっきゃきゃっ！！ぶー」





会場は一瞬でカオスと化した



…まあ、みんなここにいるし、今かな






"駿佑、ずっと待ってるよ"






言葉を風に乗せて、送った




暖かい広場が凍りつく中、



駿佑だけが微笑んで、こくんと頷いた

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