8話 ページ10
開始20分___
私は既に限界だった。
これがあと2時間続くの?え?嘘でしょ?
チラッと横を見ると、スザクは真顔でテレビ画面を見ており、怖そうな様子はおくびにも出さなかった。
.....私がおかしいの?え?こんなの真顔で見れるってスザク何者...?
ルルーシュは既に後ろで寝てるのか音だけで気絶してるのか分からないがピクリとも動かないし...
ドゴォォォォォオン
と轟音のような爆発音がテレビから聞こえてきて、思わずビクリと肩を震わせた私は、そろりとスザクの傍に寄った
ス「ん?どうしたの...怖い?」
私の気配に気づいたスザクは、テレビから目を離して私の顔を心配そうに覗き込む。
ここで怖いと言えば、スザクはすぐにテレビを止めて、じゃあ他のを見ようと言ってくれるのだろう。でも...でも、スザクがこれを見たいなんて言うのは珍しかった。大体いつもルルーシュか私に選ばせていたのに、嬉々としてこれがいい、とスザクが言ったのだ
貴『ううん、大丈夫。冷房がね...ちょっとだけ寒かっただけだから...だから、スザクの傍にいたいなって』
せめて最後まで見せてあげよう
ス「寒かったなら言ってくれればいいのに。ほら、おいで、僕と一緒なら寒くないよ。僕体温高いしね」
スザクが私に向かって腕を広げる。私は正直怖くて仕方なかったし、ちょっとだけ寒いのも事実だったから、素直にスザクの腕の中に収まり、後ろから抱きしめられるような形でテレビ画面と再び対峙することになった。
.....これはこれで恥ずかしい
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作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時