脳はクラクラ、負才でバラバラ - (非)日常編 - 40 ページ6
脱衣所の外で誰かが叫んだようだった。
真「……少し名残惜しいけど、行こうか。咲良ちゃん」
咲「う、うん」
真凜ちゃんは真剣なまなざしで脱衣所の外に目を向けていた。彼女は今回の爆弾も解除するつもりなのだろう。なら、力になれるかは分からないけれど私も一緒に。
真「大丈夫、皆？」
紫「ま、まだ爆発はしてないから大丈夫ですヨ……でも……」
顔面蒼白な舞灰くんが言葉に詰まる。言うよりも見せた方が早いと踏んだのか、爆弾のあるであろう場所を指さした。男女の暖簾を出たすぐ横のゴミ箱の中。
そこには、私たちが先程解除した物と似て非なるものが置いてあった。
咲「えっ……？」
私は目を疑った。ほとんど、さっきの爆弾と同じ見た目なのだ。
でも、一番大事な部分が違う。
導火線が……二本とも“白”色だ。
咲「な、なんで二本とも……！？」
爆弾の解除条件は“黒”を切る。
なのに……ここにある導火線は白だけだ。
崇「んー？何、そんなに驚いてるのさー。こういうのって大体どっかにヒントがあるでしょ？」
いつの間にか私の後ろにいたらしい彼が、ゴミ箱の中に手を伸ばして爆弾を回収した。
咲「あっ、ちょっと……！」
崇「うーんと、あと5分ね……」
彼は大して驚いた様子もなく、それどころか手慣れた様子でペタペタと爆弾を触っている。そして、導火線の位置を少々ずらすと、私の方へと押し付けてきた。
そこには＿＿＿『Win』と『Lose』の文字。
咲「ウィン、ルーズ……勝ちと負け……？」
崇「へえ……今度はなかなか凝ったことするじゃん。お手並み拝見ってとこだね、使いちゃん」
任せたよ、なんて言う彼はそのまま私の横を通り過ぎて行った。どうやら、手伝ってくれるつもりはさらさらないらしい。だが、余裕ぶった彼の表情を見る限り恐らく彼には答えが閃いているのだろう。
……だったら、私だって、このくらい解いてみせる！
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桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです！次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (
レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください！ (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーすりー | 作成日時：2023年3月11日 9時
