脳はクラクラ、負才でバラバラ - 裁判編 - 14 ページ44
Act5
真凜ちゃんは爆弾を解除するために試行錯誤したと思うよ。……でも、ヒントは導火線の色だけ。この問題を解決できないまま時間が来ようとしたのかもしれないね。だから彼女は、導火線の色と自分が選んだ方をメモに残して部屋の外に置いた。そして、彼女は“青”の導火線を切った。
Act6
悲しいことに青は間違いだったみたいだよね。爆弾はその場で爆発し、真凜ちゃんは巻き込まれて爆死。至近距離の爆発によって遺体すら残らない凄惨な現場は出来上がったんだよ。
その爆発音を聞いたクロは、怖くなって逃げ出そうとした。恐らくなるべく離れようと下の階に向かおうとしたんじゃないかな。でも、爆発音を聞きつけて3階に向かってくる泡沫さんや導さんの足音を聞いて1階まで降りることが叶わずに、2階に隠れたんじゃないかな。
Act7
爆発音を聞きつけた朧ちゃんも現場に駆け付けてアナウンスが流れたよ。それと一緒に、クロは爆発音を聞いて駆け付けたようなフリをして3人と合流したんだ。クロは階段を1階分しか移動していないから、殆ど疲れていなかったんだよね。それがこの事件の違和感の正体だ。
Act8
その後駆け付けたマリアさんや海津くんは爆発音の事は知らない。その代わりに、地震があったと思っていたんだ。それは、モノイムが個室に防音加工をしていたからだよ。爆発があった時に部屋にいた人は音が聞こえずに、振動だけが伝わったから“地震”だと勘違いしてしまったんだね。
でも、クロはその事まで考えていなかった。だからこそ、発言に矛盾が生まれてしまったんだ。
「大きな爆発音を聞いて現場に駆け付けたんだ」ってね。
咲「その嘘が、キミがクロである証拠であり根拠だよ」
「殺意なく、真凜ちゃんを殺すきっかけを作ってしまった……悲しい事件のね」
「これで、合ってるかな……」
「“超高校級の作詞家”、舞灰紫紅くん……！！」
BREAK！
☆
紫「終わり、ですネ……」
彼は目を伏せて、息をついた。……彼は、自分がクロであることを認めるようだった。
朧「そ、そんな！！それって、全然紫紅くんは悪くないじゃん！悪いのは……裏切り者だよ！？」
導「……それでも、ルールは覆らない……そういうことでしょ、……モノイム」
モ「残念だけど、そうだむね。最後に殺人に関わった人物がクロ。それはひっくり返らないむ〜」
例え、殺意が無くても。そのきっかけを作っただけで殺人犯として、処刑されてしまう。
それがここでのルールだった。
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桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです！次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (
レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください！ (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーすりー | 作成日時：2023年3月11日 9時
