脳はクラクラ、負才でバラバラ - 裁判編 - 13 ページ43
崇「ネクラちゃん、ニート予備軍だから体力無いもんねー！……ぁ、痛っ……」
紫「…………そう、ですね……ボクにはあの距離はキツイっすネ……」
舞灰くんは俯きながら、矛盾を認めたようだった。
紫「その通りです……ボクが、逢原さんに爆弾を渡したんですヨ……。逢原さんなら、あのなぞなぞも解けると思ったんです……」
咲「舞灰、くん……」
あまりにも、残酷だった。
彼は信じて、真凜ちゃんに託したのだ。殺意ではなく、信頼だった。信頼が故に生まれた、殺人だった。
紫「もう、お手上げっすわ……。白波サン、もう、とどめ、刺してください。黒川クンの体調も、心配なんで……」
彼は諦めたようにそう言った。希望なんて、なかった。
咲「……っ、わかった。事件を最初から振り返るね」
紫「はい、お願いしマス……」
☆
『クライマックス推理 開始』
Act1
この事件は爆破予告が始まった時点から始まったんだ。真凜ちゃん殺した凶器は爆弾……それも、6個目の爆弾だよ。
爆弾の解除方法は白と黒の線の内、クロの方を切ることだったよね。最初に爆弾が爆発したのは保健室。それによって私たちは保健室を使えなくなってしまったね。そして、その後すぐに爆弾を仕掛けている“裏切り者”の忘れ物を見つけたのは黒川くん。彼は次の爆発が1分30秒後である事と、爆弾が残り5個あることを知ったんだ。
Act2
それと同時に私と舞灰くんは美術室で爆弾を見つけたんだ。2個目の爆弾は無事に解除できた。3個目の爆弾は夜ご飯の前に黒川くんが解除。4個目の爆弾は温泉を上がった後にみんなで解除したよね。5個目の爆弾も黒川くんがギリギリのところで解除した。爆弾は残りの一つになるわけだけど……そこで、6個目の爆弾の解除を拒む者が居たんだ。
Act3
それが裏切り者だよ。裏切り者は黒川くんが最後の爆弾を解除することを恐れて彼を後ろから何かで殴ったんだ。凶器は見つかっていないけれど……恐らくどこかに隠したんじゃないかな。そうして黒川くんの動きを封じた裏切り者は忘れ物のスマホを回収してどこかに消え去った。
Act4
そうして、黒川くんは爆弾を見つけられないから他の人が3階で爆弾を見つけたんだ。それが、今回のクロだよ……。クロは爆弾を見つけたけれど、導火線は赤と青。どちらの導火線を切ればいいか分からなかったクロは見張りとして同じく3階にいた真凜ちゃんを頼ったんだ。
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桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです！次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (
レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください！ (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーすりー | 作成日時：2023年3月11日 9時
