脳はクラクラ、負才でバラバラ - 非日常編 - 16 ページ30
体育館へ到着すると、全員が険しい表情で無言を貫いていた。
「全員」の中に、藍時くんや宝条くん、湊さんや月詠くん、そして真凜ちゃんの姿もない。
確実に減っていく人数に不安なんて言葉では表せないような、黒い気持ちが胸の中に蔓延る。
次は、隣にいるあの子かもしれない、次は私かもしれない。自分たちに“明日”が存在している保証なんて、一切ないのだから。
モ「全員揃ったむね〜。では、毎度おなじみの奴をいっちゃうんだむ〜！
モノイム、マジック〜！」
もう、誰一人として驚く者は居なかった。ただ、冷たい視線でステージから現れる絶望への階段を睨みつけていた。
あの先が、私たちの墓場かもしれないのだ。
咲「いか、ないと……」
気が付けばそう呟いていた。行かないといけない。私は闘わないといけない。
でも＿＿＿分からない。勝てるかどうか、分からない。
もしかしたら、誰かが背中を押してくれるのを期待していたのかもしれない。誰かが「大丈夫」だと言ってくれるのを待っているのかもしれない。
私の“相棒”が励ましてくれるのを、無意識に望んでしまったのかもしれない。
咲「……っ」
私は一人で歩き始めた。この先に待つのは、絶望だ。どう足掻いたって絶望しかない。
でも、私は少しだけ信じていた。
まだ、どこかに希望はあるかもしれないと。私はその為にも彼女が誇れる相棒であろうと。
★
そう、これは命がけの学級裁判。
命がけの議論。
命がけの証明。
命がけの反論。
命がけの糾弾。
命を使った、ゲーム。
それでも、私は、闘わないといけない。
私は負けてはいけない。
私は＿＿＿＿
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桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです！次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (
レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください！ (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーすりー | 作成日時：2023年3月11日 9時
