脳はクラクラ、負才でバラバラ - 非日常編 - 8 ページ20
咲「正解は、『Top』の方の導火線……かな」
崇「大正解！やるじゃん、使いちゃん！」
『Start』と『Top』、この単語からは一文字の漢字を導き出すためのヒントに過ぎない。
この二つの単語は『初』と『上』の漢字を表していたのだ。
そこから二つの漢字にある言葉を付け足すと、"黒"と"白"の対義語を見つけ出すことが出来る。
『初』心者と『上』級者……故に、『
崇「オレ、なかなか閃かなくてビビったよー。あと1分足りなかったら3-Aが墓場だったなぁ」
危なかったー、と零す彼から危機感のようなものは感じられない。いや、本当は焦っていたのかもしれないけれど、彼の表情や言葉からは全く読み取れなかった。
崇「だから、6個目の爆弾は解除できないかもって思ったんだよね。これ以上難しくなったら、オレじゃ解けない気がしてさー。ま、そんなときのために使いちゃんを頼ったんだけど！」
咲「えっ……それってもしかして……」
私は、銭湯の帰りにした彼との会話を思い出した。
「使いちゃん、好きな方を選んで！」
「え……？なんで？」
「り、理由とかは良いから！右と左、好きな方を選んでくれればいいの！」
「じゃあ……左」
「おっけー。助かるよ、使いちゃん。迷った時は左にする」
もしかしてこの時の会話って……彼がどうしてもわからなかった時に選ぶ、導火線の左右＿＿＿？
『コトダマ 黒川と白波の会話』
崇「言ったでしょ？オレは、使いちゃんを信じるって」
咲「ば、馬鹿じゃないの……」
崇「ははっ、ひどいなぁ。オレは大マジだったのに……」
彼は曇りのない表情で親指を突き上げた。
やっぱり……、彼はおかしいのかもしれない。半ば呆れ、半ば心配になった時だった。
脳はクラクラ、負才でバラバラ - 非日常編 - 9→←脳はクラクラ、負才でバラバラ - 非日常編 - 7
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです！次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (
レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください！ (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おーすりー | 作成日時：2023年3月11日 9時
