脳はクラクラ、負才でバラバラ - 非日常編 - 5 ページ17
彼の言葉に私は驚いた。彼女の死亡時刻は23時半頃、偶然の一致だとは思えない。
彼は……爆弾について、私達よりも何か知っているのかもしれない。
朧「崇様、今は23時40分ですよ？」
崇「40分……！？な、なんで？オレが最後に時計を見た時は、23時過ぎだったのに……」
そうだ、彼は今“30分前の状態”に戻っている。恐らく記憶も30分分消えているのだ。
崇「最後の爆弾、止められなかったんだ……」
彼は物憂げに言った。
咲「最後……？」
一体どういう事だと聞こうと思った時だった。
崇「うっ……いたた…………」
彼が頭を抱えて声を上げたので、私の言葉は喉元に引っかかって飲み込まれた。
朧「あぁっ、崇様は今回の捜査は大人しくしていてください！か、代わりに私が捜査してきますから！」
崇「こ、今回ばかりは頼んだよ、赤信者ちゃん……いったた……」
朧「ま、任せてください！私、二人の分まで捜査してきます！」
そう言うと、朧ちゃんはハヤテのごとく教室を飛び出していった。
って、あれ……？二人の分まで？
マ「では、私もお二人の分まで捜査してきますね。何かあったら伝えに来ますので、落ち着くまでゆっくりしてください。……神の御加護があらんことを」
続いて、マリアさんも教室の外へと出て行ってしまった。取り残された私はただ茫然と教室の扉を見つめることしかできなかった。
崇「……使いちゃんも二人の言葉に甘えて休んだ方が良いよ。二人とも言わなかったけど、使いちゃん今酷い顔してるから」
咲「え……」
彼にそう言われて、私はやっと気が付いた。
自分が真凜ちゃんの死を受け止めきれていないこと。無理をして、現実を受け止めたふりをしていたこと。
崇「多分、何かあればシスターちゃんたちが教えてくれると思うし……そんな様子で捜査に行け、なんて流石のオレも言えないからさ」
あはは、と笑おうとして彼は顔を顰めた。血は止まっているし、体は30分前の状態に戻っているとはいえ、負担は大きいのかもしれない。
崇「それに、オレも言っておかないといけないことがあるから」
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桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです！次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (
レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください！ (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーすりー | 作成日時：2023年3月11日 9時
