脳はクラクラ、負才でバラバラ - 非日常編 - 3 ページ15
咲「嘘……」
私は目の前の光景が信じられずに後ずさった。
あれだけ元気だった彼が、どうして倒れているの？誰に殴られて？
朧「しゅ、崇様っ！？ど、どうしたんですか、崇様……！？」
朧ちゃんが取り乱した様子で彼の元へと駆けつく。
崇「…………ぅ……」
彼女の呼びかけに黒川くんは僅かな反応を示した。
＿＿＿＿彼はまだ、生きている。
崇「……った、……ぃ…………」
彼の口元が「痛い」と動いていた。あれだけ血が流れているのだ。相当な力で殴られたのだろう。
朧「ど、どうしよう……保健室は使えないし、倉庫にはこんな大規模なケガを処置できるほどの物は置いてなかったよ……！？」
この時、彼がいつだか言っていた言葉が本当になってしまった。
「あーあ、保健室が吹っ飛んじゃったせいで本格的な治療が出来なくなっちゃったねー……」
「こ、このくらい大丈夫です！日常茶飯事ですし、全然！」
「まぁ、そうだけど……今後の事を考えると、あんまり良くはない状況だなって」
あの時の言葉が、本当に……。
モ「これはどういうことだむーーー！？」
突如として叫びながら出てきたモノイム。私はあんなやつに構っている暇はないと無視を決め込んでいたのだが、それを相手は許してくれなかった。
モ「なんで黒川くんが倒れてるのか知らないむか？……こんなの、“予定”にないむ……」
咲「予定……？」
私はモノイムの言葉に引っかかり、聞き返すと、「やらかした」とでも言いたげに焦った表情を見せた。予定、か……。
『コトダマ 倒れていた黒川』
『コトダマ モノイムの発言』
モ「む〜〜〜、なんでこんなことになってるんだむ……。と、とりあえず、黒川くんを復活させないとダメだむ……それから……」
モノイムはぼそぼそと何かを呟きながら、教室を出て行った。
朧「モノイムもよく分かってなさそうだったんだけど……ど、どういうこと……？」
マ「黒川くんは、モノイムの想定外で何者かに殴られたということですよね……」
そこからそう時間が経たず、モノイムは毛布のようなものを持って戻ってきた。
そして、事件現場の遺体かのように黒川くんをすっぽり覆ってしまった。
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桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです！次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (
レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください！ (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーすりー | 作成日時：2023年3月11日 9時
