7「お見舞い」 ページ7
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サク「Aの鈴蘭だけずっと元気よね」
もうお花は充分と言ってあるので、お願いしていた、術を勉強する為の本だけを渡しに、お見舞いに来てくれた。
『いつも挨拶してるからかな?』
サク「花も人間の言葉がわかるってやつ?そんなのあるわけないじゃない」
『ふふ、だよね』
サク「それにしてもその本、ちょっと読んだけど難しそう。封印術って印を結んだり修行したりして会得できないものなの?」
『仕組みの勉強からしないといけないらしいよ。医療忍術と一緒』
サク「私も何か勉強しよっかなあ」
『サクラはチャクラコントロールが上手いから、医療忍術向きかもね』
サク「え? そうなの?」
『やりたいと思えばできるよ』
ちょっとした雑談と、本のお礼をして、お大事にねとお別れを言う。
ナル「なーにコソコソと隠れてるんだってばよ、えろ仙人」
自「有名人は見つかると色々と面倒なことがあるんだよ。いーからさっさと行けぃ」
扉の向こうで話し声が聞こえる。
『だれ?もしかしてナルト?』
ナル「お、おう!久しぶり。…見舞いに来れなくて悪かったな」
少し申し訳なさそうに入ってくるナルト。
数週間ぶりに見る顔だ。
『ううん、修行してるって聞いたよ、頑張ってるみたいだね』
ナル「まあな!Aは…想像してたより元気そうで良かったってばよ。熱はどうなんだ?」
『今朝から下がり始めて来てね。この調子なら本戦まで間に合うと思う』
ナル「そっか! はは…それなら安心だってばよ」
それを聞いたナルトの表情が、パッと晴れる。
本戦出場できるか心配してくれていたんだね。
『もう1人はどなた?』
自「ん゛っん…」
控えめな咳払い。白髪で下駄を履いた大男が入室する。
なかなか貫禄のある風貌に目が釘付けになってしまう。
自「あんまりジッと見られると照れちまうよ嬢ちゃん…」
目を合わせては逸らし、大男がモジモジしている。
ナル「なんだあ?もしかしてえろ仙人、珍しく緊張してるのか?」
『緊張…?あの、お気を使わないで下さい』
首を傾け、大丈夫ですよという目線を送る。
自「そ、そうかのォ。お言葉に甘えて…」
ナル(大丈夫か? Aは優しいけど、えろ仙人は気つかってる方が丁度いいってばよ…)
ガシッ。大きな手のひらに両手を握られてしまう。
自「Aちゃんが超超チョーべっぴんさんだで、おじさん柄にもなく緊張してしまってのー」
『はあ…』
勢いについ押し負けてしまう。
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石セー(プロフ) - じゅりさん» じゅりさん初めまして!読んで下さってとっても嬉しいです^ ^ありがとうございます!更新頑張りますー! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしてます頑張ってください! (2019年5月17日 6時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 名無し65455号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。読んで下さってる方がいるんだなあと実感して感動しています。随時更新して行くのでよろしくお願い致します^ ^ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - 初めましてこの作品読んでみて楽しみにしていますこれからも更新頑張って下さい! (2019年4月3日 13時) (レス) id: 1e5a33a9df (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 咲空さん» コメントとっても嬉しかったです。ありがとうございます!おかげさまで少し自信を持てました。主人公設定まだまだあるので楽しみにして頂ければ幸いです^^ちょうどプロットを練り直していたので更新が止まってしまいました。近々更新を再開します。 (2019年4月2日 16時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年3月10日 16時