月の子２-もうひとりのかぐや姫-【カカシ、オビト夢】

6「柱間細胞」 ページ6

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その後熱が上がってきた
医療班によればなんらかの異物混入による免疫異常だろうと

カカ「あの大蛇丸のことだ。まさか…柱間細胞、なんてことはないですかね」

『柱間？…あ！ あの初代火影様ですか。でもそんな方の細胞をなぜ？』

医「これはおとぎ話として聞かされているのでなんとも言えませんが、柱間様は桁外れの生命力とチャクラの持ち主で木遁の性質を持っています。その細胞を移植する事でそれらの特性を取り入れるのが目的かと」

カカ「実際に成功者が出てる、柱間様の話はあながちおとぎ話ではないだろう」

『成功者って？』

カカ「ヤマトという俺が暗部の頃の部下だよ。ただ、失敗すれば死に至るから実験は禁術とされている」

カカシ先生が暗部だったのも初耳だ
とにかくそんな危険なら確認すべきだ

『その、柱間細胞の可能性を確認できますか？』

医「ヤマトさんからデータを採取してあるので、照らし合わせてみましょう」

『よろしくお願いします』

医療班の人は検査のため部屋を出る
天気は良好、お見舞いのお花も元気に咲いている。

『本戦は5日後ですか…』

カカ「熱が下がるまでは修行も、出場もダメよ」

『本戦もですか？！』

カカ「言ったでしょ死に至るって」

わがままを言いたい
けど、それは先生を困らせるだけだ
窓から入るそよ風を感じながら花瓶の花を眺める

『先生はなぜ、柱間細胞だと思ったんですか？ もしかして、あの花のことですか』

花は1度切られているのにも関わらず、普通じゃない成長をしている。
新たにツボミを作り、たくさんの花を咲かせている。

カカ「まぁね。だって、どうみても普通の成長じゃないでしょ」

『柱間細胞っていったい…』

カカ「これこそおとぎ話のようなものなんだが…チャクラ五大性質の他に、陽と陰があると言われていてな」

『陽と、陰…』

カカ「陽のチャクラは生命を司る、木遁もその効果によるもの」

『じゃあ、もしあの花が私の影響を受けているのなら…』

カカ「そう、だから柱間細胞説に至った。ってわけだよ」


今までの得体の知れない力も、月の人に会って少し正体がわかっただけでも安心した。
私に陽のチャクラが備わる…。まるで都市伝説の真実に迫るみたいに、考えただけでわくわくしてきた。

『先生？ そんなに怖い顔してどうしたんですか』

カカ「ヤマトを被験体の中から拾ってきたのは俺だ、そこで大量の失敗作も見てきた」

『！』

カカ「俺の知る限り、適正者はヤマト１人なんだよ」

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