第百十訓 ページ16
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ミツバ姉の前だというのに空気を読まない旦那を、ミツバ姉からは見えない角度で殴る。
小声で喋る私に対し怒鳴り散らす旦那にはただただ憤りしか感じない。ミツバ姉に嫌われたらどうしてくれるのだ。
「誰がゴリラだ、ハゲ」
坂田「ハゲてねーし!!ふっさふさだわ!!銀さんの頭舐めてっと怪我すんぞコラァ!!」
「あ、いや、これはマジで。てっぺん付近が…うん」
坂田「エッ、嘘でしょ。待って、ちょ、どの辺?」
私の急なマジトーンに焦ったのか、旦那は嘘だとも気付かず頭を下げて私に向けてきた。まんまと嘘に騙された旦那を心の中で嘲笑いつつ、思い切りつむじを押してやる。
「いだだだ!!」と叫び、やり返してこようと睨む旦那を軽々と避け、第2ラウンドが始まろうとした時、ミツバ姉が口を開いた。
ミツバ「フフッ面白い人。どうりで二人がなつくはずだわ。
__なんとなく、あの人に似てるもの」
ミツバ姉の言う"あの人"が誰なのか分からない様子の旦那は頭にハテナを浮かべている。
似ている、というのも分からなくはない。が、なつくといった動物的表現の仕方はやめてほしい。
土方「オイ、てめーらそこで何やってる?この屋敷の…」
タイミングが良いのか悪いのか、聞き慣れた声に後ろから声を掛けられ、振り向くとミツバ姉が言っていた"あの人"がパトカーから降りて来た。
ミツバ「と…十四郎さ…」
驚いたように、戸惑っているように声を上げたミツバ姉は急に、本当に急に、ゲホッゴホッと苦しそうに咳込み、ドサッと地面に倒れこんだ。
あまりに突然の出来事で咄嗟に動けなかったが、旦那の「オイッ!」という声で我に帰る。急いで駆け寄り身体を起こすが、気を失っていて意識がない。
坂田「しっかりしろ!!オイ!!」
「ミツバ姉!しっかり!!」
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クローバー - タイトルの第が大になっていますよ (2022年10月23日 19時) (レス) @page25 id: f7867713b9 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ミクさん» 洒落にならない数々のミス申し訳ありません。一通り目を通し修正してきました。ココがまだおかしい、という箇所がありましたらお手数ですがまた教えて頂けると幸いです。すみません。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 時々、坂田「銀さんたぶらかして」みたいな感じになって最初の「の前の名前が違っていることがあります (2021年8月5日 13時) (レス) id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - MEIさん» ありがとうございます!テスト、なんとか終わりました!!テストお疲れ様です!2週間以上も前ですけど(笑) (2019年6月7日 7時) (レス) id: bb6b3491df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年5月12日 12時