【銀魂】今日もお江戸は平和です

第七訓 ページ8

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「あら、神楽ちゃん？こんな所で奇遇ね。隣の方は…神楽ちゃんの知り合い？」

「私の命の恩人ネ！Aって言うアル！別嬪さんでしょ？」

「どうも…中嶌Aです。神楽ちゃんとはさっき出会ったというか、知り合ったというか…」

「そうだったんですね。私、志村妙です。良ければ私の家でお茶しませんか？美味しいお菓子もらってきたんです」



話しかけて来たのは神楽ちゃんの知り合いのお妙さんで。聞いた話、この二人は今からお妙さんの家で女子会なるものをやるらしい。で、どうせならという事で私も参加する事になった。


今日はじめましての奴が行っても良いのか不安になるが、可愛い子なら大歓迎だそうで。仕事そっちのけでお妙さんの家に行く事に。

「家広いですね…」と零せば、フフッと笑いながら道場をやっているのだと答えてくれた。こんな御時世に道場とは…中々大変そうだ。



「その、敬語やめませんか？お妙さんって呼ばれるのなんだか恥ずかしくって」

「…じゃあ、妙ちゃんで。私のこともAとか、呼び捨てで全然いいからね」



普段は味わえない空気に思わず頬が緩む。真選組では有り得ない雰囲気だ。むさ苦しくないし、煙草臭くもない。控えめに言って最高だ。



「…気になってたんだけど、その服装からしてAちゃんは真選組で働いてるの？」

「まァ一応。男ばっかで年が近い女の子なんていないし、良いことないよ」

「でも儲かるんじゃない？警察は儲かるって聞くもの。そんな人と一緒になれたら将来玉の輿ね」



ニコニコ話す妙ちゃんに「そうでもない」と言おうとすると、襖がガララッと勢いよく開いた。誰だ？と目線を移せば入って来たのは近藤さん。


…えっ？近藤さん？



「もちろん玉の輿になれますよ！！いや、してみせます！！だからお妙さんも俺の玉の輿に、」

「ゴリラは動物園でも行ってメスゴリラと乳繰り合ってろォォォオオ！！」



妙ちゃんが叫んだと同時に、グーパンでゴリラ(近藤さん)を思い切り吹き飛ばす。驚きの余り口角が上がったまま固まってしまった。

取り敢えず分かることは、ウチの大将は妙ちゃんに(純度100%の殺意が込められた拳で)殴られた。



「ごめんなさいね、話遮っちゃって。最近多いのよ。ああやって野生のゴリラが来るのが」



妙ちゃん曰く、最近ゴリラにストーカーされて困っているんだとか。

…なるほど。近藤さんが最近ちょくちょく屯所に居なくなると思ったらここに居たんだね。



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