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第八十九夜 烏の眷属 ページ45

「いやー、めっちゃ強いなぁ、白銀さん。俺ら出る幕なかったわ」

座ったまま手をひらひら振る白石。それと同時に数人の足音が聞こえてきた。
新たに倉庫に入ってきたのは四人のジャージ軍団。同じジャージだから四天宝寺だな。

「白石〜、言われたことは終わったでー」
「ほとんど銀さんのおかげやけどね」

腕を絡ませて密着する二人組。男同士…だよな?
その後ろに仏みたいな風貌の男が続く。

「丸投げして堪忍な。紹介するで、イチャイチャしとる方の緑のバンダナつけとる奴が一氏ユウジ。もう一人は金色小春や。で、この仏みたいなんが石田銀」

白石の紹介を得て、「よろしく」と軽く会釈をする。いちゃついていた(?)メガネの方…金色?が目を光らせた。

「あらぁ!かわいい子やわぁ」

語尾にハートが付きそうな言葉にゾワッとしっぽの毛が逆立つ。瞬間移動じみた速さでボクの後ろに隠れる美雪。ボクはほぼ反射的に白夜に化けた。

「あらやだ、イイお・と・こ!アタシの好みどストライクやわ〜、ロックオ〜ン!」
「浮気か!!死なすど!!」

謎すぎる命の危機を感じて元に戻る。対応に困っていると後ろから神風と財前に肩をポンッと叩かれた。

「気にせんでええですよ」
「アレで通常運転なんで」

息ぴったりだなお前ら。
あとは頼まれていたことというのが気になって白石に尋ねてみたが、どうやら倉庫の周りに何かよくわからないものが仕掛けられていたらしい。石田の波動球とかいうテニスの技で破壊していったとか。

「これも黒影のおかげやな」
「コクエイ?」

白石の言葉に美雪が首を傾けると、腕に止まっていたカラスがえへん!と胸を張る。

『ふふんっ、僕の指示だから当然だね』

…シャベッタ。

「いつもおおきにな、黒影」
『いえ!主様(あるじさま)のためならばこの黒影、丸焼きになるも本望でございます』
「ほなもう一仕事頼んでええやろか?師範らが壊したっちゅー物の後始末」
『主命とあらば』

神風が話しかけた瞬間に偉そうな態度が一変、バサっと翼を広げて外へ飛んでいった。
黒影だったか?あいつ絶対主様厨だな。

「……そういえば、千歳は?」

次の瞬間に呟かれた白石の一言で水を打ったように静かになる。
この沈黙を破ったのは謙也。

「…あんのアホォォォ!!どこ行きおった!?」
「知らんわ!黒影戻ってきて!千歳探して!!」

一気に大騒ぎになった。

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御神籤の王子様 ver.氷帝

大凶らしいで?攻めるん遅いわ


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設定タグ:テニプリ , 立海 , 人外主   
作品ジャンル:アニメ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )3番だねー! (2015年12月13日 14時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ! (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます!1番ですね!これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀`)人(´∀`=)3番ですね! (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノア | 作成日時:2015年12月5日 14時

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