第八十五夜 四天宝寺 ページ41
ヒヨコみたいな頭の奴が神風に怒鳴りかけ、少し色素の薄い柔らかな茶髪？の奴が呆れ混じりに肩をすくめる。
「…四天、宝寺…？」
そのジャージに記された小さな文字を目で追い、ボソリと呟く。
聞き覚えがある名だ。確か関西区の強豪だったか。
「おん！せやで…って、ねーちゃん誰や？ワイは遠山金太郎いいますねん！よろしゅう！」
先ほど扉を吹き飛ばした張本人の、赤い髪にヒョウ柄のシャツを着た少年が無邪気に笑いかけた。
屈託のない笑顔に元気すぎるほどの大声に若干
「ボクは白銀A。事情は後ほど説明するが、味方と認識して問題ないか？」
「氷帝学園中等部三年、黒川美雪と申します」
「白銀さんに黒川さんか。俺は四天宝寺中テニス部部長の白石や。まぁ味方やと思うてくれてかまへんで」
「事情もなんとなく把握しましたわ。自分ら明らかに人間やないし」
さっきヒヨコみたいな奴に呆れていたのが白石というらしい。その白石の後ろから実に気だるそうに口を挟む少年。ピアス？だったかをたくさん開けてる。第一印象は猫って感じか？
「ざーいーぜーんー！何やお前！もうちょい愛想よく喋らんかい！」
「うっさいっすわ謙也さん。それにこないな状況で愛想よく出来るわけないやろ」
黒髪ピアスが財前、ヒヨコ頭が謙也というらしい。
まぁ確かについさっきまで異次元じみたバトルが繰り広げられていた場所で悠長に会話する方がおかしいな。ボクたちがおかしい。
「…神風、少し説明を頼めるか」
「構わんけど…あの人らはオレの部活の先輩らっすわ。やっと問題なく妖力使えるようになったんで眷属使って知らせたっちゅーワケです」
成る程。道理で神風がやたら無意味に外に妖力を放っていたわけだ。現に白石の包帯が巻かれた左腕に艶やかな黒い羽の烏が止まっている。あれが眷属だろう。
「…あ、せや。光、金色先輩とユウジ先輩は来とらんのか？まぁおらん方がええけど」
「さっきまでおったけどどっか行ったわ。あと一応小石川先輩もおるで」
神風と財前。何というか似た者同士の会話だな。
あとはなんかフリーダムしてる。全体的に。
「…おいっ！お前ら！俺たちを空気同然に扱うんじゃねぇ！」
「………あ」
忘れてた。
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
