第四十九夜 帰還 ページ5
「遅かったね、白銀。何かあったの？」
「……本当に色々あった」
立海に戻る頃にはもう空が橙に染まる夕方。
つまりは部活終了時刻。
女子の姿に男子の制服というチグハグな格好だが、疲労困憊のボクは全く気にしていない。
というか気にならない。
「ご苦労だったな」
「全くだ……疲れた」
少々行儀が悪いが地べたに胡座をかく。普段ならこんな事じゃなくて「たるんどる！！」とか言いそうな真田もなにも言わなかった。
まぁ言われても今のボクなら逆ギレしそうだけど。
「…で？なにがあったんスか？」
「話せば長くなるぞ」
「では抽象的にお願いします」
「もみくちゃにされた」
「…？それじゃわかんねぇぜ」
赤也に尋ねられ、柳生の言う通りかなり抽象化して答えたらわからないと丸井が顰めっ面をする。
ただ、もみくちゃにされたのは事実。
「もっと具体的に頼む」
「具体的に…？うーん…
…氷帝に同族がいて、その子がかなりぶっ飛んだ子で、同性って知りながらボクに求婚とかしてきてもみくちゃにされた」
「…凄い奴だな」
「同族のう…」
今度は柳の注文に応え具体的に答える。
ジャッカルの感想に一同頷き、雅治の発言でギョッとした。
どんな奴だったかと言われたのでうろ覚えながら化けてみる。
「名前は黒川美雪です。見ての通り化け猫ですわ」
「ですわ口調…」
「もみくちゃってどんなことされたんだい？」
赤也が何故か笑いをこらえている。
対して幸村は普通に質問してきた。口では説明できないから雅治に協力してもらうか。
「仁王さん、元のわたくしの…白夜の方にイリュージョンしてくださりませんか？」
「ん？お安い御用じゃ」
パッと姿が変わった雅治の左腕にしがみついて、例の「Yes」or「はい」の二択をやってみせる。
一同顔を引きつらせていた。
まぁ仕方ない。
雅治も一緒に元の姿に戻って会話再開。
「とにかく白銀はお疲れ様。あと明日と明後日は部活休みだから体を休めておいてね。解散！」
幸村の最後の一言で部員たちはわらわらと蜘蛛の子を散らしたように帰っていく。
ボクはそのうちの一人の手首を掴んでそれを阻止した。
「赤也」
「…ん？なんスか先輩」
「明後日、暇か？何も用事がなければ少し付き合ってほしいんだが」
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
