第八十四夜 参戦 ページ40
「……ほら、さっきみたいに威勢良く吠えてみろや」
「ヒィッ…！」
…状況を説明しておこう。
子分３は神風と対峙していて、下っ端共に紛れて銃を連射していた。が、さっきの反撃で過半数が壊滅。長身の神風に手首を掴まれて宙ぶらりんの状態。多分全力で力を込めているのか子分３の手からミシミシッと骨が軋む音が聞こえてくる。
「あぁ……久しく忘れていました、この感覚…！わたくしゾクゾクしてきました…！」
「い、イカれてやがる…！」
対して、双剣のようにナイフを構えて敵陣に突っ込んでいった黒川さん。舞うように敵を斬りつけていく姿は剣舞のようで目を奪われるが、下っ端共の悲鳴で一気に残念だ。
白い肌に返り血を浴びた黒川さんは台詞とも相まってかなり狂ったようになっていた。対峙していた子分１が腰を抜かしている。
……二人共、これは演技だよな？
「………」
まぁかく言うボクも肌や髪に返り血がついて赤色に染まってしまってるけど。神風が起こした風のせいで立ち姿だけだとラスボス感半端なさそう。本人が言う事じゃないけどさ。
「バカな…！烏天狗と“銀狐”には調教が施してあったはずだ！！」
「他愛ない。生き急ぐ者は前に出よ、消し炭にしてくれる」
…まだ信じてたのか、頭領よ。
焦げ臭さが漂う空間、半分黒焦げになった仲間達が転がる場所で残った下っ端たちは絶句していた。
どうしたものかと思考を巡らせていると、外から聞こえる人の話し声。声音的に男、まだ若い。人数は…８人か９人くらい。
『ほな行くで〜！
そう聞こえるや否や、ドゴォッとどう表記していいかわからない破壊音。
…倉庫の入り口の扉吹っ飛んだぞ。しかも鉄製なのに不自然に曲がってる。
そしてボクの足元に転がってきたテニスボール。まさかとは思うが、これ使って吹き飛ばしたとかじゃないよな？そうなら人間やめてるだろ、そいつ。
敵か？味方か？あるいは第三者か…
「レ〜ン〜！助けに来たで〜！」
そう言って元気に手を振る赤い髪の少年。
レンって事は神風の事か。味方と思っていいのか？
「…先輩ら、遅いっすわ」
呆れ口調ながらふっと口角を緩めた神風。
赤い髪の少年の後ろからぞろぞろと入ってくる、黄色と黄緑のジャージ軍団。
…そういえば神風も同じジャージ着てるな。
「お前の報告が遅いっちゅー話や！何偉そうにしとんねん、どアホ！！」
「謙也…騒いでも意味ないやろ」
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
