第八十夜 心配 ページ36
side 幸村
「遅かったじゃねーの、アーン？」
「ごめん跡部。練習が長引いて」
なんて嘘だけど。
王者立海大の部長たる者が途中で抜けてきたなんて言えないよね。
「ねぇ、揃った？そろそろ行かないと本格的に暗くなるよ」
「…ボウヤも来てたんだね」
「当たり前でしょ」
伸びをしながら青学のボウヤが後ろからひょっこりと顔を出す。
跡部から連絡があったのもほとんど部活が終わる時間だったからね。空はもうだいぶ暗くなってる。
「揃ったならさっさと行くぞてめぇら！」
「はいはい」
格好つけて指を鳴らす跡部にうんざりといった様子のボウヤが続く。目の前には…ヘリコプター。
通行手段が電車ではなくヘリなのは、まぁ跡部らしいといえば跡部らしいけどね。
「…そういえばさ」
「なんだいボウヤ？」
「アンタが来るってちょっと意外だなって思っただけ。てっきりAのイトコが来ると思ってた」
「俺では不服かい？」
「そういうわけじゃないんだけど…」
やりにくい、と言いたげに帽子を深く被り直すボウヤ。俺としてはそんなに緊張されないような態度で話してるつもりなんだけどな。
「部長としてマネージャーを迎えに行くのは当然だろ？」
「ふーん…」
本当に可愛気のないボウヤだね。
赤也の方がよっぽどいじりがいのある後輩だ。
「……Aも上手くやれてるならいいや」
「…と、いうと？」
「Aってさ、ちょっと人付き合い苦手なところとかあるし。上手くやれてるか心配だっただけ」
「フフ、心配性だね。白銀なら大丈夫だよ」
「…ま、アンタが部長なら大丈夫そうかな」
「お褒めに預かり光栄だよ」
本当に心配性な義弟だね。
とはいえボウヤがここまで心配するってことは、「姉」として十分慕われているってことになる。
ちょっとホッとした。ボウヤの言う通り白銀は人付き合い苦手だからね。
「何話してんだてめぇら。状況にもよるが明日の朝までかかるかもしれねぇ、必要なら連絡しておけ」
「…ん」
「そうだね。そうさせてもらうよ」
跡部のその言葉で、ボウヤも俺も携帯を操作して家に連絡を入れる。
外はだいぶ暗くなっていた。
…大丈夫かなぁ、白銀。
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
