第七十五夜 異常な反応 ページ31
side 神風
宝石が淡く光ると、白銀さんの視線はそれに固定された。
オレの時と同じや。目ぇ逸らしたくてもできん。
言霊がなんかやろうとは思うとるけど。
「……」
全員の…いや、３人の視線が宝石と白銀さんに釘付けになって、完全に空気と化したオレは気狂いの演技を止める。唯一オレから目線を外さなかったこいつ───オレは勝手にインテリ野郎って呼んどるけど。が、ふっと口角を上げた。
「やはりな」って言うとるように聞こえた気がする。
「…なんや。自分、気付いとったんか」
そう言うとインテリ野郎は「無論」と小さく唇を動かす。すぐに仏頂面に戻って白銀さんの方を見た。
オレと黒川さんもつられるようにそっちを見る。
「…！白夜さ…むぐっ」
「ちょっ、静かに！バレてまう」
叫びかけた黒川さんの口を手で塞ぐ。
まぁ正直オレも驚きを隠せないんやけど。あんま驚いてないように見えるかもしれへんけど、オレ的には驚いてるんスわ。
紅い宝石が白銀さんの眼の前で妖しく輝く。
白銀さんの瞳から光が消えて、暗闇が覗いていた。
ただただ宝石に魅了されているように目線は外せないようで。禍々しいほどの
「…オレの時と、全然…違うやん……」
リーダーっぽい奴と頭の弱そうな───ちゃらんぽらんとあほんだらって呼んどる奴はウキウキとその光景を見ている。
ようやく調教できたと思うとるんやろうな。
でも何回使われてもあいつらに忠誠誓う気にはならんわ。
流れる涙のように血が頬を伝い、足元のコンクリートに赤い染みを点々とつける。
今度は血涙…確かにオレかてストレスで黒い髪から真っ白になってもうたけど、これは行きすぎやろ。
糸の切れた操り人形みたいに崩れ落ちた白銀さんは膝をついて座り込む。
「完璧だ…俺は先に戻るぜ。お前は片付けてから来い」
「……心得た」
そう言ってちゃらんぽらんとあほんだらは出て行く。
インテリ野郎は片付ける事なく座るオレたちに視線を合わせるように座った。
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分かりにくかったと思うので補足を。
神風くんのバカ四人組の呼び方
頭領→ちゃらんぽらん
子分１→あほんだら
子分２→インテリ野郎
子分３の呼び方は後々出てくる(かも)
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
