第六十九夜 心中の一致 ページ25
side 越前
寄り道のせいですっかり軽くなった財布をジャージのポケットに捩じ込み、オヤジや菜々子さんの制止の声も聞かないで家を飛び出した。
発車ギリギリの電車に滑り込み、示されたテニスコートのある場所に向かう。
…俺がここまでAを心配する理由？
別に。好意の有無か色気付いたとかは関係ない。
少なくとも俺はそうだ。
Aの学校の人だってそうだろう。少なからず好意を寄せている人はいるのかもしれないけど、大事な仲間を心配しない薄情者はいないでしょ。
「…チッス」
血はつながってないけど、大事な姉だからね。
そうじゃなければこんな時間にこんな場所までわざわざ来ない。
「遅かったじゃねーの」
「げっ…なんでアンタがいるの…聞いてないんだけど」
「言っとらんしの」
ドヤ顔の跡部とかいう人に迎えられ、ムッとした。
ニヤニヤと効果音がつきそうな笑いを浮かべる人。
銀髪に切れ長の金色の目。雰囲気も似てる。間違いないだろう。
俺とAの関係を尋ねられたので身振り手振りで簡単に説明する。こういうときAの妖力…確か“干渉”だっけ？が欲しい。
「…白銀さんの義弟ですか」
「ん。あ、そうだ。Aの携帯持ってきたけど役に立つ？」
「んー、ありがてぇけど正直役に立たねぇな」
赤髪のガム噛んでる人にズバッと言われた。
まぁ確かにそうか。
「で？探す方法あるの？」
俺のその一言で水を打ったよう静かになる。
…つまりないってことね。
「一応俺たちのマネも同じように行方不明だＣ〜」
「一応ってなんだよ…おい寝んなジロー！」
氷帝側のすごい眠そうな人と髪の長い人のやりとり。どうやら氷帝のマネもAみたいに行方不明らしい。二人は同じ場所にいる可能性高いよね。
「じゃあアンタらのマネージャーの携帯電波拾ってみれば？」
キョトンとする一同。黄色いジャージを着た色黒の人が呆れ混じりに肩をすくめて言う。
「それができたら苦労しねぇよ。大体そんなことができる奴がいるわけ…」
言葉はそこで止まる。とある人物を除いた全員が、その人へ視線を注いだ。
心中はきっと、「あ、いるじゃん」。
「……アーン？」
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
